人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、いつも上司や先輩が先に帰って、
一番若い部下が最後まで残っているのは、
帰りにくいから残っている。
「お先に失礼します!」と言えないことから
この繰り返しをやってしまう、最終的には
お客様満足度の問題になり、命取りの
リスクが生じますよ、という話をしました。

会社の廊下や会議室にはその会社の
社内掲示物が貼ってあることがあります。
業績の悪い会社の掲示物はなぜか
傾いています。
その会社の傾きをそのまま象徴しています。
驚くくらい、全部傾いています。

それはその会社がバランスを崩していると
いうことなのです。
スピリチュアルではなく、リアルにそういうこと
が起こるのです。
明らかに傾いているとわかる掲示物が
社外のお客様が来る部屋にずっと貼られて
いるのです。
お客様は当然気づきます。
社員も実は気づいています。
あそこに貼ってある掲示物はもうアガリだよな、
あれ誰か替えないの?と言う人がいます。
この発言は「自分には関係ない」という意味です。

石塚さんが社内掲示物が傾いてますって
言っていたから担当の人は直しておいて、と
なってしまうのです。
明らかに問題があったとしても、これは自分が
やった仕事じゃないからといってバックアップを
しない社風から社内掲示物が傾くという
現象が起こるのです。

これはポスターだけでなく、社内が全て
こうなっているということを意味しています。
社内掲示物の傾き1つから、その会社の
リスクがこんなにも伝わってしまうものなのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第1回  人生時計を見てみよう
第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
第5回  自分の意外な強みを発見しよう
第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
第9回  聖域をつくらない人になろう
第10回  腕、ナンバー2大事にする人になろう
第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
第13回  役職や年齢では人はついていかないことを知ろう
第14回 勉強量で負けない人になろう
第15回 まず1人から組織を変える人になろう
第16回 運動量の多い人になろう
第17回 担当じゃありませんという言葉を禁句にしよう
第18回 マニュアルよりも熱が伝わる人になろう
第19回 見えないSOSがわかる人になろう
第20回 相談されやすい人になろう
第21回 辞めます、と言われても慌てない人になろう
第22回 前向きでプラスの空気をつくる人になろう
第23回 当たり前のこともニコニコして伝えられる人になろう
第24回 どんどんメモする人になろう
第25回  孤立を恐れない人になろう
第26回  叱ることを恐れない人になろう
第27回  しゃべり過ぎる人は尊敬されないことを知ろう
第28回  会議は必要な人数だけで中身濃くやろう
第29回  会議やミーティングで関係のない雑談はやめよう
第30回  環境の悪口を言わない人になろう
第31回  アイデアを語る人になろう
第32回  部下や後輩を先に帰す人になろう

画像: 「援護を援護する」第33回 社内掲示物が水平でなかったらすぐに直す人になろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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