人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、だれよりも運動量の多い人が
社内のいろいろなことに気づき、ミスが減る。
そしてみんなが信頼を寄せるようになる。
信用信頼を得るためには、いつもどれぐらい
歩いているか、運動量の勝負なのです。
という話をしました。

自分の守備範囲から動かない人の口グセは
「担当者に言っておきます」です。
これを言ってたらダメなのです。
こんな残念な表現はありません。
まるで役所に相談して「管轄違い」と
却下されるようなものです。

たとえばある運送会社で「トラックの
メンテナンスをするときはリース会社
任せにするな、トラックをただ並べて
おくだけでは故障やトラブルは減らないぞ!」
と社長が全体会議で話したとします。
これを「ああ担当者は大変だな。がんばって。」
と自分は担当が違うから、という気持ちで
聞いたらいけません。
というか、とってもマズイです。
自分の部署でも似たような同じことが
起こってないかとドキドキしなければなりません。
「担当者」「担当部署」という言葉を使うと、
自分は傍観者になってしまいます。その人が
しっかりしてないからダメじゃないか
という考え方をしてしまいます。

他の社員がやったことの責任はゆくゆく
全員に降りかかってきます。
自分が気づいていなかったことを反省する
ことです。
担当者が勝手にやったことで、自分は知らない、
関係ないことなんです、と言ったら、失格です。

ほう・れん・そう(報告・連絡・相談)という
ことばがあります。
野球で言い換えると、センターとレフトに
上がったフライボールを声を出し合いながら
2人で追いかけてどちらか1人がうまく捕球
することです。
これがうまくいかないと全部センターと
レフトの間にフライが落ちてしまいます。
担当者でないから、知らない、関係ない。
そういう空気を自分が作っていないか、
と反省することです。
声を出し合いながら2人で追いかけて、
結果どちらか1人がうまく取る「空気」を
作っていくことが大切なのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第1回  人生時計を見てみよう
第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
第5回  自分の意外な強みを発見しよう
第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
第9回  聖域をつくらない人になろう
第10回  腕、ナンバー2大事にする人になろう
第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
第13回  役職や年齢では人はついていかないことを知ろう
第14回 勉強量で負けない人になろう
第15回 まず1人から組織を変える人になろう
第16回 運動量の多い人になろう
第17回 マニュアルよりも熱が伝わる人になろう

画像: 「援護を援護する」第17回 担当じゃありませんという言葉を禁句にしよう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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