人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回はものごとを頼みやすい人はチャンス
をつかむことができますよ、というお話しを
しました。

ただただと日々を過ごしているだけでは、
自分の強みを発揮することやそれを他人に
見つけてもらうことは難しいです。
やはり新しいことにチャレンジしなければ
なりません。

そのときに世の中的に脚光を浴びている
キャリアや資格や肩書など(プログラミング
・社会人大学・大学院・中小企業診断士
など)で明確にランキングがつけられて
しまうものにチャレンジするのはあまり
意味がないと思います。

例えば、いくらAIやChatGPTがもてはや
されていたり、学び直しだ、リスキリングだ、
といっても新たにプログラミングやシステム
の勉強を始めるのは、よほど才能がない限り
他人と比較して武器になることは残念ながら
ありえないからです。

しかしその一方で、基準が曖昧なジャンルなら
どうでしょうか?

レストランを例に考えてみましょう。
店の格付けを決める基準の1つに、ミシュラン
の星というものがあります。
一つ星でも十分すごいし、三つ星ともなれば
世界でも屈指の名店だと誰もが思います。
でも、よくよく考えてください。

三つ星をもらうということは、たしかに素晴らしい
けれど、グルメと呼ばれる人がこれだけいる中で
一握りの調査員が決める「星」という判断基準は
実は極めてあいまいなものではないでしょうか?
実際、お客様の立場からすると、
三つ星より二つ星のレストランの方がおいしいと
感じることもあるだろうし、
星がついているレストランより、サイゼリヤや吉野家
の方が絶対にうまいと思う人もいるはずです。

シェフだってみんながみんな最初から星を目指し
ているわけではないです。
他の店にはない味を生み出した結果、星がつけら
れて、改めて自分の店の価値に気づかされるわけ
です。
極論、たとえ素人が店を出しても、星がつけば
たちまち人気店となるでしょう。

基準があいまいなものには実はチャンスが隠されて
います。再就職・人生のネクストステージを考える
とき、自分が持っている強みがちょっとあいまいだった
としても、それはむしろチャンスだ、と考えればなんだ
かやれそうな気する!気がしませんか?

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

-第1回  人生時計を見てみよう-
-第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう-
-第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう-
-第4回  自分の自慢の仕事話してみよう-
-第5回  自分の意外な強みを発見しよう-
-第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう-
-第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう-

画像: 「援護を援護する」-第7回 基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう-

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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