人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、嫌い、苦手な相手や対立する
意見が出てきたら、否定するのではなく、
まず認めてあげる、「そうか、あなたは
そう思うのですね。」と言ってみると
うまくいきますよ、というお話をしました。

民間企業ではいま、年功序列はあまり
関係なくなりました。
自衛隊では階級が絶対でした。
上長の命令は絶対でしたよね。

でもそれは民間企業の考え方とは違う
のです。
民間企業では年齢に関係なくリーダー、
リーダーシップのある人間の言うこと
は聞くのです。

「俺は役職上位だから」と役職を振り
かざしても、いうことを聞かせることは
できないのです。「はい。わかりました。」
と表面上言っても、面従腹背です。

また、自分より年齢が上の人が自分の
下に来ることも増えてきました。
このときも年齢に遠慮したり、それを
役職上位で言うこと聞かせよう、では
なく、リーダーシップがある、とわかる
ようにしなければなりません。

実は年齢が上の人や仕事ができる人で
あればあるほどリーダーの要素を持って
いる人を正しく判断します。

仕事が一番できることはリーダーの条件
ではありません。リーダーシップがある
かないか、なのです。

ですからみなさんが、民間企業に途中入社
されても、最初から役職はなくとも、
周りの方が言うことをきいてくれることが
珍しくない、と思われます。
これまで自衛隊で培ったリーダーシップを
活かして欲しいのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

-第1回  人生時計を見てみよう
-第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
-第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
-第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
-第5回  自分の意外な強みを発見しよう
-第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
-第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
-第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
-第9回  聖域をつくらない人になろう
-第10回  腕、ナンバー2大事にする人になろう
-第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
-第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
-第14回  勉強量で負けない人になろう

画像: 「援護を援護する」第13回 役職や年齢では人はついていかないことを知ろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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