人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、再就職した職場で入れない
場所=聖域、があったら、これを
叩きつぶしてなくす人になって
くださいね、というお話しをしました。

再就職先ではあなたは組織のトップの
右腕的存在、ナンバー2がだれなのか、
すぐに気がつくと思います。

ぜひ再就職先ではこのトップの右腕、
ナンバー2の方を大事にしてください。

ちょっと上から的な表現ですが、
ナンバー2を育てられる人はみんなが
ついていきたくなる人です。

これが実は難しいのです。

ナンバー 2という存在は組織にとって
必要なので、必ず生まれます。
ナンバー2と仲が悪い人は、みんなから
認めてもらえません。

トップとナンバー2は仲が悪いことも
あります。
それぞれの派閥に分かれていたりします。
トップは自分がいつナンバー2に取って
代わられるか、心配していたりする
ケースもあります。
これは大きな組織だけの話ではありません。

10人以下の小規模企業でだって
起こります。
40代50代だけで起こる問題では
なく、20代ばかりの会社でも同じ
ことが起こります。

信頼を集める人は上の悪口を
言いません。
そしてナンバー2を一生懸命
盛り立てています。

ナンバー2の人を意識的に応援し
なければなりません。

再就職したあなたから見て、
ひょっとしたら
「彼はまだこういうことができないな。」
「あんなやつの言うことを聞いていてはダメだ。」
と思うかもしれません。

でもナンバー2を叩き潰しにかかる人は
みんなが信頼しません。

ナンバー2を自分のライバルだなんて
思っちゃダメなのです。
ナンバー2はライバルではなく自分の
分身、と考えてください。

だからナンバー2を育てよう、くらいの
気持ちが欲しいのです。
再就職先のナンバー2を大切にして
ください。これができる人は必ず
だれもが認めるリーダーになれます。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

-第1回  人生時計を見てみよう
-第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
-第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
-第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
-第5回  自分の意外な強みを発見しよう
-第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
-第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
-第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
-第9回  聖域をつくらない人になろう
-第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう

画像: 「援護を援護する」-第10回 右腕、ナンバー2大事にする人になろう-

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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