人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、抽象的な「夢」は実現しません。
具体的に目に見えるビジョンを持とう。
ビジョンが明快であればあるほど行動は
素早くなり、無駄がなくなり、最短距離で
目的地へ行けますよ、という話をしました。

成長しない人は
「これをやったらどうですか」
とアドバイスすると、いちいち
「それは何のためにやるのですか?」
と聞いてきます。
やる趣旨や方向性を最初に確認したい、
ならわかります。

でもせっかくその人のことを考えて伝えても
「それは何のためですか?」
と1つずつ訊かれたら、話が後ろへ
戻ってしまいます。

いちいち「何のため?」と訊く人で
やり切った人はいません。
これは成長しない人の発想だからです。

「何のため?」はやった後に初めて
わかる場合が多いのです。
頭で考えるのではなく、体感でわかること
が仕事では特に多いのです。
だからそれをやる意味は必ずあるのです。

ただし、わかるのはやる前ではなく
やり切った後です。
やってみないとわからないのです。
ほとんどふだん関係のない世界に
何のために、があるのです。

何のために、は、やり切った後に
初めて見えてきます。
やる前に、何のためにという発想は
ないのです。
そもそも何のために、と聞いては
いけません。
それはその人の言うことを信じていない、
ということと一緒だからです。

何のために、という質問は、
口頭でもメールでも結構多いのです。
でもものごとにはやってみないと
わからないこと、やり切った人にだけ
初めて見える・感じる・わかる・こと
があるのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第34回  上司がいなくてもまわる職場をつくろう
第35回  トラブルやアクシデントに感謝しよう
第36回  それは考えなくていいと言える人になろう
第37回  立ち直れる人と立ち直れない人の違いを知ろう
第38回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第39回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第40回  うまくいかない時にたった1つのピースを探せる人になろう
第41回  偶然を活かせる人になろう
第42回  単なる二者択一ではなく自分の生き方を見つめ直そう
第43回  職業が何であるかよりもプロであるかを大事にしよう
第44回  プロであれば1分間を大事にしよう
第45回  面倒くさいなぁと感じることは止める人になろう
第46回  努力のやり方がわかっている人になろう
第47回  努力には方向性があることを知ろう
第48回  小さな仕事なんて1つもないことを知ろう
第49回  時間軸10年で人生を見てみよう
第50回  夢よりも、ビジョンを持とう

画像: 「援護を援護する」第51回 何のために?と言うのはやめよう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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