人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、仕事にはプロとアマチュアが
あり、プロの仕事には迷いがない。
迷わずに一歩一歩行く人はスピード感
があり、信頼感につながります、という
話をしました。

みなさん1分間でどれだけのことが
できるかを考えてみてください。

たとえばバスケットの観戦をしているとき
強敵を相手に奇跡的なリードを保って
いる残り時間1分間が、信じられないほど
じりじりとしか過ぎ去ってくれないと
感じた経験がありますよね。
その最後の1分で、本当に逆転の
奇跡や悲劇が起こってしまいます。

仕事も実は同じです。
1分間を軽くみる人はプロでは
ありません。

プロは「手のつけにくい仕事」に
あえて1分間だけ、手をつけます。
ちょっとでも手を着けると、印象に
残ります。
それはときどき鮮明に思い出され
「次はあれをやったほうがよいかも」
「そういえばこんなアイデアもあるな」
というように、前向きに検討できる
ようになります。

そうすると手をつけるハードルが下がり、
翌日はもっと時間をかけられる見通し
をもてるようになり、それがきっかけで
いい仕事ができるようになるのです。

1分間だけでも手をつけると、
不思議なことに自分が「その気になる」
のです。そうすると、どんなことにでも
仕事が溜まらなくなります。
仕事を溜めるクセのある人は
現実逃避に時間を使ってしまって、
ギリギリまで仕事をスタートできないのです。

1分間を大事にするだけで
仕事の進み方が変わります。
これをわかっている人がプロなのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第34回  上司がいなくてもまわる職場をつくろう
第35回  トラブルやアクシデントに感謝しよう
第36回  それは考えなくていいと言える人になろう
第37回  立ち直れる人と立ち直れない人の違いを知ろう
第38回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第39回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第40回  うまくいかない時にたった1つのピースを探せる人になろう
第41回  偶然を活かせる人になろう
第42回  単なる二者択一ではなく自分の生き方を見つめ直そう
第43回  職業が何であるかよりもプロであるかを大事にしよう

画像: 「援護を援護する」第43回 プロであれば1分間を大事にしよう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



This article is a sponsored article by
''.