人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム
自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回は、チャンスの前には必ずつらい
ことが起こる、トラブルやアクシデントが
増えるときじつは転換点、何かを気づかせ
たい信号・合図なのですよ、という話を
しました。
メンタルが弱い、凹みやすい、
立ち直りに時間がかかる人は、
「あの人はああ言う。この人はこう言う。」
とやたら考え方・意見を溜め込みます。
いろいろな人に相談するので、
参考意見も多いのです。
でもメンタルが強くて、すぐに立ち直れる
人は、1人くらいにしか意見を聞きません。
2人に聞いたら、また違う意見や考え方が
出てきます。
3人に聞いたらいたら、3人とも違う意見を
言うでしょう。
聞けば聞くほど、みんな言っていることが
違います。
そのことが自分が「決断しない」口実に
なっているのです。
立ち直れる人はこれは選択肢になんか
入れなくていい、とネガティブな発想を
捨てることができます。
ネガティブな発想の大掃除が必要です。
だから
「それは考えなくていいよ。」
「そんなこと考える必要なんかないよ。」
と言ってくれる人が一番必要なのです。
あれも考えるこれも考えろというアドバイスを
する人の方が圧倒的に多いのです。
だからどうしてもたくさんの選択肢が
集まるのです。
選択肢が増えれば増えるほど、
人は決められなくなるもの。
どうでもいいネガティブな枝葉のことなど
まったく考えなくていいのです。
(了)
援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。
毎週月曜日掲載です。
*第34回 上司がいなくてもまわる職場をつくろう
*第35回 トラブルやアクシデントに感謝しよう
筆者プロフィール
石塚 毅(いしづか たけし)
1970年新潟県出身。
前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。