人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、うまく行かない人は知識を
聞きたがり、うまく行く人は知恵や
考え方を聞く。
いろんな人に相談ばかりして
結局なにも進まないのが
うまく行かない人に共通する点です、
という話をしました。

能力開発の見極めは
3つしかありません。

・できる
・できない
・がんばればできる

常にこの3つです。
人間だから絶対にできないことが
あります。これを追いかけても時間を
ムダ遣いします。

重要なのは

・できない

・がんばればできる

の見極めです。
なぜなら、
・がんばればできる

がその人の能力の成長余地
だからです。
ここを真剣に考えるか、
どうかでその後の成長に
ものすごく影響してきます。

伸びる人の発想は
がんばればできる、が基準です。
いま、できなくてもいいから
成長余地を大切にします。
できないことが、がんばればできる
ことなのであればその人には
成長余地があるのです。
例えば、せっかく良いアイデアを
持っているのに、それをうまく
提案書にできない人がいます。
その人は提案書のつくりかた、
ものの見せ方・伝え方を覚えれば
いいのです。
プレゼンが下手で、損しているなら、
プレゼンを、しゃべりを練習すれば
いいのです。
これが成長余地です。

できることが良くて
できないことが悪いのでは
決してありません。
できることはもう成長余地がないのです。
できないことが
がんばればできることならば
そこから改善すればいいのです。
がんばればできることが
たくさんあればあるほど、
その人には成長余地があるのです。
そう考えるとできないことが
なんだかワクワクしてきませんか。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第34回  上司がいなくてもまわる職場をつくろう
第35回  トラブルやアクシデントに感謝しよう
第36回  それは考えなくていいと言える人になろう
第37回  立ち直れる人と立ち直れない人の違いを知ろう
第38回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう

画像: 「援護を援護する」第39回 がんばればできることを増やして伸びる人になろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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