人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、他の社員がやったことの責任はゆくゆく
全員に降りかかってくる。担当者が勝手にやった
ことで、自分は知らない、関係ない、と言ったら
失格ですよ、という話をしました。

仕事のできない人はマニュアルの内容を一生懸命
伝えようとします。
でもマニュアルを完璧に伝えても、お客様は満足
してくれません。
マニュアルを伝えることにエネルギーを注がなく
ていいのです。
そもそもマニュアルはわからない時に立ち戻って、
カンペ代わりをするもの、再確認するためのもの
だからです。
上手くやろう、失敗しないようにやろう、では
ダメなのです。
上手くやるよりも、一生懸命にやる人が周りに
認められる人、お客様に選ばれる人なのです。

マニュアル通りの細かな説明をしても人の心は
動きません。人間が何か感じるとき、それは
ロジックや論破テクニックではありません。
熱を感じ、その熱に動かされるのです。
仕事をしている時には
「絶対10年後も選ばれる人になってやってやる!」
と熱を伝えればいいのです。

ただ話しているだけでは熱は伝わりません。
少し感情が出てもいいから、もっとお客様に
感動を伝える何かをやっていこうよ!と本気で
熱を伝えるのです。
その熱は必ず職場に伝染します。
職場のみなさんに伝染したら、今度はお客様に
さらに熱が伝わるものなのです。
人の心が動くのは技術やテクニック、設備なんか
ではありません。
何か一生懸命やってくれているなぁ、という熱を
感じてくださっているのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第1回  人生時計を見てみよう
第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
第5回  自分の意外な強みを発見しよう
第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
第9回  聖域をつくらない人になろう
第10回  腕、ナンバー2大事にする人になろう
第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
第13回  役職や年齢では人はついていかないことを知ろう
第14回 勉強量で負けない人になろう
第15回 まず1人から組織を変える人になろう
第16回 運動量の多い人になろう
第17回 担当じゃありませんという言葉を禁句にしよう
第19回 見えないSOSがわかる人になろう

画像: 「援護を援護する」第18回 マニュアルよりも熱が伝わる人になろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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