人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、勉強をしていないと成果・成長は
わからない。だから誰よりも圧倒的に勉強し
なければならない。圧倒的な勉強量があれ
ば、おのずとみんなに認められるしそれが、
かっこいいのですよ、という話をしました。

自分の所属部署に10人いる時
全員から一気に信用を得るのは大変です。
でも10人いたらその中に1人はやる気の
ある人がいます。
その人にまず寄りそい、育てるくらいの
気持ちで接します。
自衛隊の時には10人に注いでいた
エネルギーをこの1人に徹底的に注ぐのです。

こんなことをやりませんか?
と10人の社員に言います。
「おもしろそうですね!やってみましょう。」
賛同してくれる人が所属の中に必ず1人は
います。
この賛同してくれる1人とまず始めることです。
そこから次の何かが生まれます。
全員と一気に始める必要はないのです。

やる気のある1人を選ぶにはこれまで自衛隊で
培った観察力が必要です。
積極的ということだけでなく、
あいつはおとなしいけど実はやる気がある。
というところまで見るのです。

エネルギーを注いだ1人が成長してあなたを
信用するようになれば成功です。
1本目を倒すとバタバタ倒れるボーリングの
センターピンと同じです。
この1人が信用したら、今度はこの人が
次の人を連れて来ます。
イチ抜けすると、不思議とその抜けた穴に
次の人が出てくる。こういう流れになります。

このやり方は、全員から一気に信用を得るのに
比べてエネルギーが10分の1に減ります。
9人は今まで通り、放っておいていいのです。
1人の人に対して、本気で徹底的にやるのです。
たった1人に信用を得られたらその1人がまた
大勢の信用を拡げていくのです。
ぜひ、まず1人から組織を変えられる人に
なってください。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第1回  人生時計を見てみよう
第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
第5回  自分の意外な強みを発見しよう
第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
第9回  聖域をつくらない人になろう
第10回  腕、ナンバー2大事にする人になろう
第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
第13回  役職や年齢では人はついていかないことを知ろう
第14回 勉強量で負けない人になろう
第16回 運動量の多い人になろう

画像: 「援護を援護する」第15回 まず1人から組織を変える人になろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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