人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、見えないSOSを感じられる人に
なってください、報告・連絡・相談を思わず
したくなるようなコミュニケーションを
普段からしましょう、という話をしました。

よく誤解されていることですが、
コミュニケーション=相談
ではありません。
いろんなコミュニケーションの中で、
実はあれは相談だったんだなぁという
ことがあります。

相談に乗ろうと身構えるのではなく、
何でもないときに雑談しておくことです。

「ちょっと相談があるんです」
とあなたが言われた、とします。

その時、相手が話し始めるまで絶対に
「相談って何だよ?」
と言わないことです。
そうではなくて、雑談を待ちましょう。
ほぼこれで解決します。

自分のコミュニケーション力が足りないと
「相談があるんです」
というのです。
そういうと、他人とコミュニケーション
しやすいからです。
相手が自分から話し始めたら
聞いてあげることです。

「Aにしようか迷っているんです。」
と言われて
「そんなのじゃなくてBだろう。」と
答えるのは相談の乗り方として
最低です。

決めるのは本人なのです。
ただ聞いてきているのです。

それを決めるのは君だから
私はよくわからないよ、
これでも、相談に乗っている
ことにはなりません。

では何と言えば良いのか。

「私だったらこっちにするな。」

というのです。
そしてそれ以上は言わないことです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第1回  人生時計を見てみよう
第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
第5回  自分の意外な強みを発見しよう
第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
第9回  聖域をつくらない人になろう
第10回  腕、ナンバー2\2大事にする人になろう
第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
第13回  役職や年齢では人はついていかないことを知ろう
第14回 勉強量で負けない人になろう
第15回 まず1人から組織を変える人になろう
第16回 運動量の多い人になろう
第17回 担当じゃありませんという言葉を禁句にしよう
第18回 マニュアルよりも熱が伝わる人になろう
第19回 見えないSOSがわかる人になろう
第21回 辞めます、と言われても慌てない人になろう

画像: 「援護を援護する」第20回 相談されやすい人になろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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