人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、しゃべり過ぎる人は社長でも
管理職でも、本質的なこと、肝心なことを
1つ訊くと答えられない。
質問に的確に答えられるのは意外に
難しいのですよという話をしました。

会議の人数が増えると、社長も管理職も
演説を始める会社をよく見かけます。
人数が多くなると演説をしたくなる。
これは社長や管理職の悲しい性です。

1対1の2人のミーティングでは
演説にはなりません。
ところが10人を超えるあたりから、
演説しないと自分が仕事をしている気が
しないという空気ができるのです。

ミーティング自体が悪いのではありません。
4人で会議をしていればもっと中身があって、
短く密度の濃いミーティングができたはずです。
必要以上の人間を呼ぶことによって、社長や
管理職の演説が始まるのです。

その時、社長や管理職は未来の話をしているのか、
それとも過去の話をしているのか、どちらなのかを
よく見ていてください。

社長や管理職の演説が、世の中はこうなっていく、
これは何とかしなければ、という未来の話なら
まだ救いがあります。
しかし、売上が達成できていない、ノルマが
達成できていない、お客様からこんなクレームが来た、
など現状を話してばかりならとても危ないです。

現在の話をしていると、いつの間にか必ず過去の
話になります。常に未来の話をしているつもりで
ちょうど現在の話になるのです。
昔話に花を咲かせているのと変わりがないのです。
こういう会社や組織は伸びないのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第1回  人生時計を見てみよう
第2回  自分の中に青い鳥をみつけよう
第3回  家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう
第4回  自分の自慢の仕事話してみよう
第5回  自分の意外な強みを発見しよう
第6回  ものごとを頼みたくなる人になろう
第7回  基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう
第8回  組織の成長が速くなるキーパーソンになろう
第9回  聖域をつくらない人になろう
第10回  腕、ナンバー2大事にする人になろう
第11回  リスクを取って変化を創り出せる人になろう
第12回  相手の欠点を包み込む人になろう
第13回  役職や年齢では人はついていかないことを知ろう
第14回 勉強量で負けない人になろう
第15回 まず1人から組織を変える人になろう
第16回 運動量の多い人になろう
第17回 担当じゃありませんという言葉を禁句にしよう
第18回 マニュアルよりも熱が伝わる人になろう
第19回 見えないSOSがわかる人になろう
第20回 相談されやすい人になろう
第21回 辞めます、と言われても慌てない人になろう
第22回 前向きでプラスの空気をつくる人になろう
第23回 当たり前のこともニコニコして伝えられる人になろう
第24回 どんどんメモする人になろう
第25回  孤立を恐れない人になろう
第26回  叱ることを恐れない人になろう
第27回  しゃべり過ぎる人は尊敬されないことを知ろう
第29回  会議やミーティングで関係のない雑談はやめよう

画像: 「援護を援護する」第28回 会議は必要な人数だけで中身濃くやろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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