人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム
自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回は、日頃の小さな選択をして
いくことで、やがて人生を左右する
ような大きな決断もできるようになる。
自分で選択した回数があなたを
つくるのですよ、という話をしました。
あなたは海外旅行に行く直前に
パスポートが見つからなくて
焦ったことはありませんか。
出張の日の朝、
なぜか大事な資料が
見当たらなくなってしまって
泣きそうになったことはありませんか。
いまさらパスポートの再交付の手続きを
していたのでは間に合わない、
いまから資料を全部作り直すことなんて
とうてい不可能だ。
「どうしよう。。。」
と真っ青になってしまいます。
見つからないものを探すコツは
いったん探すことをやめて、
後片付けを始めることです。
見つからないものは
捨ててもいいものの中に
混じってしまっているので、
紛れて見つからないのです。
見つからないものを見つけるには、
余計なものを捨てることです。
天は時々、わざと大事なものを
隠して私たちを困らせます。
そうやって、
「余計なものは捨てなさいよ」
ということを教えてくれるのです。
大事なものが見つからなかったら
捨ててもいいものを捨てるチャンス
なのです。
大事なものが見つからなかったら、
余計なものを捨てる。
これはモノに限りません。
一度、自分の身の周りをよーく
見直してみましょう。
・サブスク
・資料のストック
・ただ会費が引き落とされるだけのフィットネスや習い事
などなど、捨ててもいいものを捨てる
チャンスは実は身近にあります。
捨ててもいいものに紛れていた
大事なものがきっと見つかるに
違いありません。
(了)
「援護を援護する」このコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。
毎週月曜日掲載です。
第34回 上司がいなくてもまわる職場をつくろう
第35回 トラブルやアクシデントに感謝しよう
第36回 それは考えなくていいと言える人になろう
第37回 立ち直れる人と立ち直れない人の違いを知ろう
第38回 がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第39回 がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第40回 うまくいかない時にたった1つのピースを探せる人になろう
第41回 偶然を活かせる人になろう
第42回 単なる二者択一ではなく自分の生き方を見つめ直そう
第43回 職業が何であるかよりもプロであるかを大事にしよう
第44回 プロであれば1分間を大事にしよう
第45回 面倒くさいなぁと感じることは止める人になろう
第46回 努力のやり方がわかっている人になろう
第47回 努力には方向性があることを知ろう
第48回 小さな仕事なんて1つもないことを知ろう
第49回 時間軸10年で人生を見てみよう
第50回 夢よりも、ビジョンを持とう
第51回 何のために?と言うのはやめよう
第52回 問題意識に目覚めよう
第53回 わずかな違いが圧倒的な違いになることを知ろう
第54回 〇〇〇ほどおもしろい仕事はない!と言い切れる人になろう
第55回 プロ野球選手がバッターボックスに入る前のウェイティングサークルに注目する人になろう
第56回 他人の人生に介入しない人になろう
第57回 あいさつがとびきりうまい人になろう
第58回 何気ないことに「すばらしい!」と言える人になろう
第59回 あいさつを交わせる人を1日1人ずつ増やす人になろう
第60回 尊敬する人の考え方をマネする人になろう
第61回 良いことがあった人によかったね!と言える人になろう
第62回 小さなことでも自分で決める、選択する人になろう
自衛官の大半が若年定年制では50歳代半ば、任期制自衛官の多くが20~30歳代半ばで退職します。
防衛日報デジタルでは「募集と援護」を「入口と出口」と称し、地本・部隊の日々の活動を伝えてまいりました。
このコラムでは「出口」、つまり退職後の援護業務に着目し、防衛日報社としても自衛官の再就職を「援護」していきたいと考え、石塚氏とともに『援護を援護する』という企画を立ちあげました。みなさまに少しでも「援護」を知っていただけたら幸いです。
筆者プロフィール
石塚 毅(いしづか たけし)
1970年新潟県出身。
前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。