人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、自分の中に「問題意識」が
目覚めていないと何かをパっと聞いても
何も入りません、自分の中にないものは
通り過ぎていくだけですよ、という話を
しました。

「はい」という返事には
個人差があります。
仕事で何かを頼むとします。
誰でも「はい」と答えるでしょう。

ところが、「はい」の前に
文字にならない微妙なものが
入るのです。
そこに何かが入るか、
入らないかが、実は決定的な差を
生んでいます。

「〇〇さん、これをやってもらえるかな。
忙しいのにゴメンね。」
と頼んだときに、
「アーはい」と言われたら、
私はその人にもう仕事を頼みたく
ありません。

本人は微妙な「アー」を言っている
意識はありません。
いろいろな人から仕事を頼まれる時に
何の気なしに「アー」を言ってしまっている
自分にまず気づくことが大切です。

「1ページ12枚で100セット分、
コピーを取っておいて!」
と頼まれると見るからに
「アー」と言いたくなります。

「アー」と言っても言わなくても
100セット分のコピーを取る手間は
同じです。
ところが「アー」と言ってしまったが
ために、せっかくやっている行為が
あまり評価されなくなるのです。
これを本人に教えてあげる人なんて
いません。

一方、誰にでも仕事を頼まれると
「はい!」
と言い切っている人がいます。

仕事ができるorできない
仕事運に恵まれるor恵まれない
それはほんのわずかな違いでしか
ありません。
傍から見るとわずかな違いは
目に入りません。

ですから、なんで私は仕事運が悪い
のだろうか?あの人と私は同じことを
やっているのに!なんて考えるように
なるのです。

大きな違いが大きな差になるのでは
ありません。
目に見えないわずかな違いが
大きな差になるのです。
「はい」の前に「アー」と言う人は
仕事運が味方についてくれないもの
なのです。

(了)

援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第34回  上司がいなくてもまわる職場をつくろう
第35回  トラブルやアクシデントに感謝しよう
第36回  それは考えなくていいと言える人になろう
第37回  立ち直れる人と立ち直れない人の違いを知ろう
第38回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第39回  がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第40回  うまくいかない時にたった1つのピースを探せる人になろう
第41回  偶然を活かせる人になろう
第42回  単なる二者択一ではなく自分の生き方を見つめ直そう
第43回  職業が何であるかよりもプロであるかを大事にしよう
第44回  プロであれば1分間を大事にしよう
第45回  面倒くさいなぁと感じることは止める人になろう
第46回  努力のやり方がわかっている人になろう
第47回  努力には方向性があることを知ろう
第48回  小さな仕事なんて1つもないことを知ろう
第49回  時間軸10年で人生を見てみよう
第50回  夢よりも、ビジョンを持とう
第51回  何のために?と言うのはやめよう
第52回  問題意識に目覚めよう

画像: 「援護を援護する」第53回 わずかな違いが圧倒的な違いになることを知ろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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