人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム
自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回は、自分ができない、うまくいっていない
ことを先天的な要素の責任にしている人は
努力を怠っている人。生まれついてのメリット
なんて人生で実は大して役に立たないもの、
という話をしました。
いまの時代にもっとも求められるのは
スピードです。
チャンスはスピードなのです。
そのスピードをつかめる人と
つかめない人がいます。
遅れる人は足が遅いのではなくて、
精神的にグズグズしていて、
スタートが遅いのです。
夢を実現できる人は
スピード感のある人です。
行動力のない人は
そろそろ始めますかと
重い腰を上げますが、
行動力のある人は気がついたら
すでに一歩を踏み出しています。
例えば1時間後に誰かに会う、
その人に対して何か伝えたいことが
いま、思いついた時、
「会ったときにでも話せばいいや。
どうせ1時間後に会うんだから。」
では遅いのです。
1時間後に会ったときに話しても
いいのですけれど、
すぐに連絡できる人は1時間早く
未来の時間の話をしています。
たとえ1時間後に会う人でも
連絡を入れましょう。
フットワークはその大きさよりも
軽さが勝負。
その軽いフットワークが
スピードとなりチャンスを
つかむのです。
(了)
「援護を援護する」このコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。
毎週月曜日掲載です。
第59回 あいさつを交わせる人を1日1人ずつ増やす人になろう
第60回 尊敬する人の考え方をマネする人になろう
第61回 良いことがあった人によかったね!と言える人になろう
第62回 小さなことでも自分で決める、選択する人になろう
第63回 余計なものは捨てられる人になろう
第64回 欲しいものは注文して手に入れる人になろう
第65回 2時間集中できる能力を持っている人になろう
第66回 実行する前から予防線を用意しない人になろう
第67回 断られたら自分の熱意が試されていると考える人になろう
第68回 イヤな人を自分の鏡にできる人になろう
第69回 失敗しても納得できる人生を送れる人になろう
第70回 昔からよく知っている他人にあいさつできる人になろう
第71回 謝られる達人になってチャンスをたくさんつくろう
第72回 自分ができないことを先天的な要素で言い訳しない人になろう
自衛官の大半が若年定年制では50歳代半ば、任期制自衛官の多くが20~30歳代半ばで退職します。
防衛日報デジタルでは「募集と援護」を「入口と出口」と称し、地本・部隊の日々の活動を伝えてまいりました。
このコラムでは「出口」、つまり退職後の援護業務に着目し、防衛日報社としても自衛官の再就職を「援護」していきたいと考え、石塚氏とともに『援護を援護する』という企画を立ちあげました。みなさまに少しでも「援護」を知っていただけたら幸いです。
筆者プロフィール
石塚 毅(いしづか たけし)
1970年新潟県出身。
前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。