人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム
自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回は、あなたのまわりの昔からよく
知っている他人にあいさつをして
みましょう、そうすれば、ストレスがなくなり
ますよ、という話をしました。
じつは人に謝るよりも
人から謝られる方が
難しいのです。
この機会に「正しい謝られ方」を
覚えましょう。
相手の人が一生懸命に
あなたに対して謝っているのに
イライラして
「もういいわかった!」
と相手の話を遮ってしまうこと
はありませんか。
ある場面でクレームを言った時に、
相手の人は一生懸命になって
謝っているのに、相手の話を
最後まで聞いていない、という
ことはありませんか。
相手の人が一生懸命になって
謝っている最中には、
絶対に途中で「もうわかった」と
言わないようにしましょう。
この人は一生懸命になって
謝ってくれているんだから
最後までちゃんと話を聞く。
それが正しい謝られ方です。
謝っている相手の話を
最後まで聞いてあげる、こと
が謝られる達人です。
ピンチはチャンス、といいますが
クレームやトラブルの対応が
ていねいで誠実でかえって
評価が良くなった、という経験が
あるはずです。
実はこのチャンスは謝っている
相手の話を最後まで聞いて
あげたことが伏線になっている
のです。
謝られる達人になるとチャンスが
たくさん生まれるのです。
(了)
「援護を援護する」このコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。
毎週月曜日掲載です。
第59回 あいさつを交わせる人を1日1人ずつ増やす人になろう
第60回 尊敬する人の考え方をマネする人になろう
第61回 良いことがあった人によかったね!と言える人になろう
第62回 小さなことでも自分で決める、選択する人になろう
第63回 余計なものは捨てられる人になろう
第64回 欲しいものは注文して手に入れる人になろう
第65回 2時間集中できる能力を持っている人になろう
第66回 実行する前から予防線を用意しない人になろう
第67回 断られたら自分の熱意が試されていると考える人になろう
第68回 イヤな人を自分の鏡にできる人になろう
第69回 失敗しても納得できる人生を送れる人になろう
第70回 昔からよく知っている他人にあいさつできる人になろう
自衛官の大半が若年定年制では50歳代半ば、任期制自衛官の多くが20~30歳代半ばで退職します。
防衛日報デジタルでは「募集と援護」を「入口と出口」と称し、地本・部隊の日々の活動を伝えてまいりました。
このコラムでは「出口」、つまり退職後の援護業務に着目し、防衛日報社としても自衛官の再就職を「援護」していきたいと考え、石塚氏とともに『援護を援護する』という企画を立ちあげました。みなさまに少しでも「援護」を知っていただけたら幸いです。
筆者プロフィール
石塚 毅(いしづか たけし)
1970年新潟県出身。
前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。