人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム
自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回は、できないとがんばればできる
の見極め。がんばればできる、がその人の
能力の成長余地だから。ここを真剣に
考えるか、どうかでその後の成長に
ものすごく影響してきますよ、
という話をしました。
うまくいかない時は課題が見つかった、
と喜ぶべきなのです。
うまくいかなかったことを喜べるように
なった人は強いのです。
すぐに落ち込む人、ヘコむ人は
できないことを欠点と考えます。
できないことをいろいろ挙げて、
だから自分は夢を実現できない、
好きなことができない、
うまくいかない、
と考えてしまうのです。
一方、伸びる人は
うまくいかない時に
課題が見つかった、
成長余地だ、と考えます。
うまくいかないことは成長余地です。
それができれば先に進めるのです。
全部がうまくいかないなんてことは
ありません。
ここだけ、この1つだけできないこと
の方が多いのです。
パズルにたとえると、あともう1ピースが
あれば完成するのです。
うまくいかないときは1ピースが足りない
ところでしくじります。
どこの1ピースが足りないか、を知る
ことがポイントなのです。
仕事でトラブルが発生した時も
このように考えてみてください。
ここでトラブルが発生するな、という
トラブルが発生する場所がわかるように
なることが大切です。
全部がうまくいかないのではありません。
どこで、どの場所でトラブルが発生して
いるのか、どこの1ピースが足りないか
に気づけばいいだけです。
その1ピースを埋めれば、
全部をやり直さなくていいのです。
もしも5つの業務プロセスがあるなら
足りないのはピースの数は5つでは
ありません。
たった1個のピースが足りないだけです。
うまくいかないということはこの1個の
ピースが何か、ハッキリわかったということ
なのです。
(了)
援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。
毎週月曜日掲載です。
第34回 上司がいなくてもまわる職場をつくろう
第35回 トラブルやアクシデントに感謝しよう
第36回 それは考えなくていいと言える人になろう
第37回 立ち直れる人と立ち直れない人の違いを知ろう
第38回 がんばればできることを増やして伸びる人になろう
第39回 がんばればできることを増やして伸びる人になろう
筆者プロフィール
石塚 毅(いしづか たけし)
1970年新潟県出身。
前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。