展示飛行リスト(平成30年度~令和2年度)

画像: 松島基地航空祭(写真:ブルーインパルスファンネット管理人)

松島基地航空祭(写真:ブルーインパルスファンネット管理人)

平成30年度(2018年度)
04月08日 瀬戸大橋開通30周年記念事業
04月21日 弘前観桜会100周年事業
05月20日 静浜基地航空祭
06月03日 防府北基地航空祭
06月22日 日本三景松島観光復興記念行事
07月16日 新潟開港150周年記念行事
07月22日 千歳基地航空祭
08月01日 石巻川開き祭り
08月04日 桐生八木節まつり
08月09日 よさこい祭り(高知)
08月25日 東松島夏まつり
08月26日 松島基地航空祭
09月02日 南紀白浜空港開港50周年記念行事
09月17日 小松基地航空祭
10月07日 全国都市緑化やまぐちフェア(山口)
10月14日 芦屋基地航空祭
11月03日 入間基地航空祭
11月18日 岐阜基地航空祭
11月25日 エアフェスタ浜松
12月09日 美ら島エアーフェスタ(那覇基地)
03月02日 小牧基地オープンベース
03月30日 奄美駐屯地開設記念行事

画像: ラグビーワールドカップ日本大会・釜石鵜住居復興スタジアム(写真提供:航空自衛隊)

ラグビーワールドカップ日本大会・釜石鵜住居復興スタジアム(写真提供:航空自衛隊)

平成31年・令和元年度(2019年度)
07月27日 尾道港開港850年記念行事
08月01日 石巻川開き祭り
08月04日 千歳基地航空祭
08月24日 東松島夏まつり
08月25日 松島基地航空祭
09月08日 三沢基地航空祭
09月16日 小松基地航空祭
09月20日 ラグビーワールドカップ日本大会開幕戦(東京スタジアム)
09月25日 ラグビーワールドカップ日本大会(釜石鵜住居復興スタジアム)
09月28日 いきいき茨城ゆめ国体
10月20日 エアフェスタ浜松
11月03日 入間基地航空祭
11月09日 小牧基地航空祭
12月01日 百里基地航空祭
12月08日 築城基地航空祭
12月15日 新田原基地航空祭
03月20日 東京2020オリンピック聖火到着式(松島基地)

令和2年度(2020年度)
05月29日 医療従事者等に対する敬意、感謝を示すフライト

参考:ブルーインパルス パーフェクト・ガイドブック (イカロス・ムック)

 この3年間を振り返りますと、自粛前には、ブルーインパルスが航空祭での展示飛行を中心に様々な式典やイベントで飛んできたことがわかります。ですが、一見例年通りの多彩なスケジュールに見えても、決して楽な道のりではありませんでした。
 途中、T-4のエンジン改修に伴う機数減少もありました(2019年、尾道~三沢頃)。そこからの復活劇では二機でも展示飛行を行うという不屈の精神を示し(尾道、東松島)、少しずつ機数を増やしながら遂に小松基地航空祭で六機復活を果たしました。また、燃料のJET A-1への変更に伴い、民間空港への展開とそこからのリモート展示を実施するなど(奄美、尾道)、新しい展示様式も見せてくれました。六機復活の小松基地航空祭の直後にはラグビーワールドカップ開幕を盛り上げ(東京スタジアム)、東北では釜石鵜住居復興スタジアムと沿岸上空を飛んで被災地との絆を示し、聖火到着式では日本中が一体となる感動を導いてくれました。

 昨年度には、医療従事者等に対する敬意、感謝を示すフライトでは、明日への希望を失うことなく力強く飛ぶ毅然とした雄姿を見せてくれました。
 ツアーがあれば行われない移動展開訓練では新田原基地での訓練飛行のライブ配信が航空祭さながらの様式で行われるなど、例年にない試みもありました。
 こうした節目をいくつも抱えた3年間の間に、そうした貴重なイベントを挟みながら、通常3年間と言われる任期を大幅に超えて貢献してくれているメンバーが居られることに感謝します。

 他方、3年より少しだけ早く転出されたメンバーもいました。
 ここでは海野3空佐(前飛行班長)が今年2月28日付で転出されたことに着目したいと思います。後任の平川3空佐(現飛行班長)がOR(Operation Readiness/展示飛行資格を有すること)になられたことはSNSでもネットニュースでも紹介されました。例年より早い時期でした。航空祭もなく例年より訓練に集中できたから、ということもあるかもしれませんが、それ以外にもそうできた大きな要因があると思っています。

 まず、医療従事者等に対する敬意、感謝を示すフライトの直後にブルーインパルスのT-4のエンジンが外され、航空教育任務のノーマルT-4を優先してそちらに回し、機数を減らして訓練を進めていたことを忘れることはできません。このことは練習機T-4の本来の用途である教育任務がひっ迫している事実とT-4の重要性を改めて我々に知らしめました。しかし、その状況下でも年度内しかも早い時期にORを育て上げたことは、まず四機の訓練体制を確保し着実に進めたこと、そして、機数減数に加えコロナ過の様々な制約があったにも関わらず、感染症などもろともしない精神力と危機管理能力を隊長の遠渡2空佐をはじめメンバーたちが発揮されたからでしょう。

参考記事:【説明しよう!】4機での練成訓練について(ブルーインパルスファンネットFacebookページより)

 もうひとつは松島基地周辺住民の皆さんや東北の皆さんとの絆がこの十年で深まったこと。飛行場上空訓練も震災前より多く行われているようです。ブルーインパルスの飛ぶ空が希望へと繋がること、より多くの人たちを勇気づけること、そのご理解も大きく広がっているように思います。
 被災地出身のメンバーもいて、故郷のために前進する姿を見せ続けてくれたことも決して忘れません。

 この一連のブルーインパルスの行動をファンは見続けてきました。それは偉業といっても過言ではないブルーインパルスの栄光と継承の物語でもありました。

 転出された14名と現役45名の隊員の皆様の益々のご健勝をお祈りします。転出されたメンバーの皆さんもいずれまた、現役のメンバーの皆さんも必ずどこかの晴れ舞台でお会いしましょう!

 当初はファンサービスなど難しいかもしれませんが、4月22日(木)砺波市「第70回となみチーリップフェア」の富山初展示飛行、4月29日(木・祝)埼玉県所沢市メットライフドーム「ー夢、希望、感動、笑顔を― GO!ライオンズ!Supported by 航空自衛隊ブルーインパルス」を楽しみに、好天と成功をお祈りしております!

取材:防衛日報デジタル / ブルーインパルスファンネット
文と構成:ブルーインパルスファンネット管理人(今村義幸)
協力:防衛省航空幕僚監部広報室


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