人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、どうせ失敗するなら
気持ちいいくらいの失敗をしよう
そして「珍プレー集」で笑いに
変えてしまおう、という話をしました。

全員がスマホを持つようになり
LINEなどでのやりとりが当たり前になると
電話を取ったり、かけたりすることも
昔に比べたら少なくなりました。
それでも、電話でのやりとりは
ゼロにはなりません。

電話って切る時に本音が出るツールです。
電話をかける時は誰でもていねいです。
ところが電話を切る時に
その人の本音が出ます。
つながった時にていねいな人も
切る時に思いやりのない人が多いのです。

電話だけではなく
コミュニケーションは出会った時よりも、
別れる時に差が出ます。
別れる時にその人の本音や思いやりが
すべて出ます。
なぜなら切る時はもう気持ちが緩んでいる
からです。
相手の印象は別れる時で決まります。
出会った時は一生懸命です。
電話をかけた時は緊張しているのです。
ところが、出会い方よりも、別れ方の方が
相手の印象に残るしあなたの素顔が出ます。

電話の相手がまだ話している最中に
切る、なんてもちろん論外です。
電話を切る時は一番気を遣わなくては
ならないのです。

(了)

「援護を援護する」このコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第59回  あいさつを交わせる人を1日1人ずつ増やす人になろう
第60回  尊敬する人の考え方をマネする人になろう
第61回  良いことがあった人によかったね!と言える人になろう
第62回  小さなことでも自分で決める、選択する人になろう
第63回  余計なものは捨てられる人になろう
第64回  欲しいものは注文して手に入れる人になろう
第65回  2時間集中できる能力を持っている人になろう
第66回  実行する前から予防線を用意しない人になろう
第67回  断られたら自分の熱意が試されていると考える人になろう
第68回  イヤな人を自分の鏡にできる人になろう
第69回  失敗しても納得できる人生を送れる人になろう
第70回  昔からよく知っている他人にあいさつできる人になろう
第71回  謝られる達人になってチャンスをたくさんつくろう
第72回  自分ができないことを先天的な要素で言い訳しない人になろう
第73回  軽いフットワークでスピード感のある人になろう
第74回  思い込みを時には捨てて自分で実際にやってみよう
第75回  イライラしている時にイライラを人にぶつけない人になろう
第76回  イライラした気持ちをちょっとしたことで変換できる人になろう
第77回  気持ちの良い失敗ができる人になろう

 自衛官の大半が若年定年制では50歳代半ば、任期制自衛官の多くが20~30歳代半ばで退職します。
 防衛日報デジタルでは「募集と援護」を「入口と出口」と称し、地本・部隊の日々の活動を伝えてまいりました。
 このコラムでは「出口」、つまり退職後の援護業務に着目し、防衛日報社としても自衛官の再就職を「援護」していきたいと考え、石塚氏とともに『援護を援護する』という企画を立ちあげました。みなさまに少しでも「援護」を知っていただけたら幸いです。

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/