人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム

自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。

前回は、天はイヤな人に化けて、
「あなたも同じことをしているのでは?」
と教えてくれる。だからイヤな人に
出会ったら感謝して、自分の鏡に
しよう、という話をしました。

納得ができる人生というのは
成功ばかりの人生では決してありません。

自分はこっちの道を選択して
思いっきり失敗した。ダメだった。
でも楽しかったなぁ、というのは
納得ができる人生です。

失敗する、ことは誰でも避けたいし
したくない。
日本人は特に「周りの人からはどう映って
いるのだろう。どう思われているのだろう。」
と考える傾向が強いのです。

しかし、成功したから納得できる。
失敗したから納得できない、では
実はありません。
自分がそれを選んで、間違ったとしても
選んだ甲斐があった、というのが
納得ができる人生です。

失敗を避けた成功だけでは
納得できないことがあります。
人は誤魔化せても、自分の気持ちには
嘘はつけません。

実は逃げた。
中途半端なことをした。
言い訳をした。

こうやって体裁を繕った成功は
自分が納得ができない、のです。
言い換えると成功には、
納得ができない成功もある、のです。

一方で納得ができる失敗もあります。

逃げなかった!
やり切った!
言い訳しなかった!

そう自分が言い切れる時です。

最初から勝ちがわかっているギャンブルほど
おもしろくないものはありません。
リスクヘッジをかけて失敗をせず、
小さな成功を得ることよりも、
自分が納得できることを選ぶ人生を
送りたいですよね。

(了)

「援護を援護する」このコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。

毎週月曜日掲載です。

第59回  あいさつを交わせる人を1日1人ずつ増やす人になろう
第60回  尊敬する人の考え方をマネする人になろう
第61回  良いことがあった人によかったね!と言える人になろう
第62回  小さなことでも自分で決める、選択する人になろう
第63回  余計なものは捨てられる人になろう
第64回  欲しいものは注文して手に入れる人になろう
第65回  2時間集中できる能力を持っている人になろう
第66回  実行する前から予防線を用意しない人になろう
第67回  断られたら自分の熱意が試されていると考える人になろう
第68回  イヤな人を自分の鏡にできる人になろう

 自衛官の大半が若年定年制では50歳代半ば、任期制自衛官の多くが20~30歳代半ばで退職します。
 防衛日報デジタルでは「募集と援護」を「入口と出口」と称し、地本・部隊の日々の活動を伝えてまいりました。
 このコラムでは「出口」、つまり退職後の援護業務に着目し、防衛日報社としても自衛官の再就職を「援護」していきたいと考え、石塚氏とともに『援護を援護する』という企画を立ちあげました。みなさまに少しでも「援護」を知っていただけたら幸いです。

画像: 「援護を援護する」第69回 失敗しても納得できる人生を送れる人になろう

筆者プロフィール

石塚 毅(いしづか たけし)

1970年新潟県出身。

前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。


株式会社 求人
http://kyujin-boshu.com/



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