はじめに

 こんにちは。ヨメナルドです。
 前回は、夏休みに行う自由研究や調べ学習の効果などを通して、この夏はぜひ「防災」について調べてほしいということをお伝えしました。
 2回目の今回は、実際にどのように調べていくか、子どもたちが調べていく上でのサポートのコツをお伝えします。

 そして皆さんが、実際のイメージがわきやすいように、実際に防災について調べながら進めていきたいと思います。夏休みの子供たちにも協力してもらいました!

調べ方について

1 何を調べるか

 はじめはテーマ決めです。急に言われても、調べたいことが浮かんでくる子はまずいません。
 そんな時は、まず、一緒に外に出てアンテナを張るのもいいかもしれません。特に、図書館にはいろんな知識が詰まっていますので、おすすめです!

ポイント!

・自分の好きなもの、嫌いなもの
・自分の興味分野
・身近なこと
このような物事をテーマとして選ぶと選びやすくなります。

  

2 予想をたてる

 予想をたてることは、見通しを立てることにつながります。これからどう調べていくかを考えるうえで大事になるので、ぜひ考えてください。

ポイント!

・今までの経験を思い出して、予想を立ててみる。
・簡単に、思ったことを予想にしてもOK!
・悩むときは、調べたいものについてじっくり観察したり、少し本などで知識をつけたりすると、予想が立てやすくなります。

  

3 調べ方を考える

 予想から、どのように調べるかを決めます。

ポイント!

 調べ方は様々あります。一つのことを調べるにしても、様々な調べ方をすると、また違った発見があるかもしれません!我が家も、図書館の司書さんに教えてもらったり、自治体に質問しに行ったり、専門家の方のもとへ直接出向いたり、様々な方々に助けてもらいました。

  • 本や新聞を使って調べる
  • 観察してみる
  • 実験してみる
  • 博物館や、関係する場所に行ってみる
  • 専門家など、詳しい人に聞く
  • インターネットで調べる

などが挙げられます。コロナ禍の中、実際に会いに行ったりすることが難しいこともあります。その際は、お手紙を書くなど、子どもにあった方法で連絡をとってもいいかもしれませんね。

第1回でお伝えした方法で、子どもたちの好奇心を刺激するような方法を取り入れてほしいと思います。

  

4 実際に調べてみる

 さて、次は、実際に調べてみましょう。

ポイント!

・調べながら、記録をとっていきましょう。メモをとったり、写真を撮ったり、絵をかいたり。
・調べながらさらに疑問も生まれるときもあります。その時も、メモをとっておいて後で忘れないようにしましょう。

 

5 調べた結果を出す

 実際に調べたことを書き出します。

ポイント!

・小学校低学年は、なかなか言葉が出てこないこともあります。話していると、段々と考えがはっきりしてきてわかってくることもあります。

 

6 紙にまとめて作品にする

最後に、紙にまとめて作品にしましょう。

ポイント!

・調べるまでは楽しいけど、その後紙にまとめるのが大変…というお子さんがたくさんいます。せっかく楽しい自由研究も、作品にするときに苦しんでしまうのはもったいないです。そのため、無理のないまとめ方にしましょう。
 私が調べ学習講座を開催した際に、調べながらその場で書いてそのまま作品として提出できるシートを作成したところ、その作品を夏休みの宿題として提出してくれた子がたくさんいました!
 まとめるシートは、自由研究の説明の本やインターネットでも手に入るので、ぜひ活用してみてください!

 基本的に、このような手順で調べたいことを調べていきます。このような「型」がわからずに悩む子どもたちも多いので、流れだけでも教えてあげるとスムーズにいくかもしれないですね!

さあ、防災について調べてみた!

では、実際に夏休みに入った子どもたちに、この手順で調べてみてもらいました。

①テーマを決める
 今回は、防災について調べる子供たちのテーマは、「非常食」に決まりました!前回、1回目のコツにも記載しましたが、実際に食べてみるということで好奇心がさらに増して、何かほかにも感じてくれるかもしれないと感じました。

②予想をたてる
 さて、非常食について調べるうえで、今まで食べた経験や本からの知識などを使い、下のような予想を立てました。

画像1: さあ、防災について調べてみた!

①調べ方を考える
 子どもたちは話し合った結果、前に、「非常食を三日間とか食べ続けたら飽きるでしょ」との意見がありました。そこで、子どもたちは、いろんな食品を準備して、三食食べて非常食が飽きないか調べてみることを考えました。

④実際に調べてみる
 夏休みに入ったある日、朝・昼・晩と食べてみることにしました。調べ方は、非常食を一種類に絞らずに何種類も準備しておくというものです。ちなみに、家で非常食として備蓄している「ポテトチップス」や「チョコレート」も、おやつとして準備することにしました!
 防災コーナーのある店舗やスーパーで非常食を購入。娘がアルファ米の値段をみて驚いていましたが、これもいい経験です。

画像2: さあ、防災について調べてみた!

 こちらが、子どもたちが食べた食品です。いろんな非常食を食べてみて、いろいろ感じたとのこと!
 さて、次は、この食べた結果をまとめていきます。

⑤調べた結果を出す
 今回は、非常食を3食食べてみた結果を書き出してもらいました。

⑥紙にまとめて作品にする
 最後に作品にしました。作品にする際に清書するのが大変なのと、やはり「型」がわからないと困ってしまうため、今回は講座で使用するこのようなシートを作成しました。個人で個性を出して飾り書きができるように、シンプルなつくりにしてあります。

画像3: さあ、防災について調べてみた!

 今回はパソコンでまとめたい!と言っていたので、パソコンを使ってまとめましたが、手書きだと、調べながらシートに記載できて簡単なのでおすすめです。

 下が、今回子どもが作成した作品です。
 学校でもパソコンをつかっているので、パソコンでまとめたそうです!

画像4: さあ、防災について調べてみた!
画像5: さあ、防災について調べてみた!
画像6: さあ、防災について調べてみた!
画像7: さあ、防災について調べてみた!

 このようにまとめました。感想では、自分で用意しないとわからなかったことや、食べてみてわかったことなど、たくさんの収穫があった模様です!

最後に

 今回、調べ学習や自由研究の方法、サポートのポイントを伝えながら、防災について調べる流れを見て頂きました。
 自由研究も防災も「主体性」をもつことが大事です。しかし、子ども一人だけでは何から始めればいいか、何をすればいいかわからず困ってしまいます。そこで、大人の方のサポートや導きが大事になります。
 防災も、子どもが主体性を持ち「自分事」として捉え、たくましく成長してくれるといいなと思います。

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