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ブルーインパルスの飛行訓練と日常 ~ブルーインパルスファンネットの松島基地訪問記(1/3)~
今年、令和5年(2023年)3月31日、ブルーインパルスは東日本大震災による芦屋基地での移動訓練から帰還し10周年を迎えた。決して安寧ではなかったこの10年を越えて、ブルーインパルスはその日常を取り戻したのか。松島基地を訪問して、その日常を取材した。
ファースト、セカンド、サードの3本の飛行訓練を取材
この日、令和5年(2023年)7月6日は、ファースト(午前8時頃離陸)で4番機TR*の佐藤裕介1空尉の洋上訓練、セカンド(午前10時30分頃離陸)で5番機TRの藤井正和3空佐の飛行場上空訓練、サード(午後1時30分頃離陸)の全員OR**での飛行場上空訓練が実施された。サードは1番機ORの平...
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5番機リードソロ・江口健3空佐が有終の美 ~芦屋基地航空祭を第1区分で飛んだブルーインパルス~
令和5年(2023年)10月15日(日)、福岡県遠賀郡にある空自芦屋基地で芦屋基地航空祭が開催された。ブルーインパルスも参加し、展示飛行の最後を務めた。
ブルーインパルスにとっては第2の故郷ともいえる芦屋基地。平成23年(2011年)3月11日の東日本大震災当日に、九州新幹線開通記念行事のために芦屋基地に展開していたブルーインパルスは、松島基地に帰ることがかなわず、その後2年間を芦屋基地で過ごした。今年令和5年は芦屋基地から松島基地に帰還し10周年となり、機体にその印をつけてツアーをしている。
昨年の芦屋基地航空祭では、コロナ禍後初の第1区分を披露した。6機のパイロット全員が福岡県出身者...
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燃ゆる感動かごしま国体総合開会式のブルーインパルス ~51年ぶりの鹿児島開催、天覧飛行で特別国体を祝賀~
令和5年(2023年)10月7日(土)、鹿児島県鹿児島市白波スタジアム(鹿児島県立鴨池陸上競技場)で開催された「燃ゆる感動かごしま国体」総合開会式で、天皇皇后両陛下御臨席のもと、国体開会を祝賀する展示飛行を実施した。
この国民体育大会は、令和2年(2020年)の第75回国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」が、コロナ禍の影響で再スケジュールされ、今年令和5年に“特別”国民体育大会として、10月17日(火)まで開催されるものである。
鹿児島での国体は、昭和47年(1972年)の第27回国民体育大会「太陽国体」以来、51年ぶりという。
ブルーインパルスの国体での展示飛行は、令和4年(2022...
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福島空港「空の日」フェスティバル ~レッドブル・エアレース世界チャンピオン・室屋義秀氏と共演のブルーインパルス、翌週には鈴鹿サーキットのF1で展示飛行~
ブルーインパルスが福島の空で飛んだ。福島空港で開催された「空の日」フェスティバルで「ブルーインパルス&室屋義秀エアショー」が実現。令和5年(2023年)9月14日(木)には予備機が単機展開。同機には松島基地でブルーインパルスに体験搭乗したレッドブル・エアレース世界チャンピオンの室屋義秀氏が同乗し、福島県の浜通りを経由しての飛来となった。操縦は総括班長の林幸一郎3空佐が担当した。
15日(金)の予行と16日(土)の本番では、ブルーインパルス本隊が松島基地よりリモートで展示飛行を実施した。松島基地よりの飛来時には福島県の浜通り方面をパレード飛行し、16日(土)には福島空港での展示飛行の最中に...
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令和5年度三沢基地航空祭 ~台風13号が消えるも雲の残った展示飛行~
令和5年9月10日(日)、三沢基地において三沢基地航空祭が開催された。航空自衛隊の主催で米軍三沢基地と三沢市防衛協会が共催し、三沢市/三沢市商工会/三沢市観光協会/空自三沢基地OB会が後援する町を挙げてのビッグイベントだ。台風13号の影響が心配されたが、一部の展示飛行が中止となり、ブルーインパルスも時間変更となったものの、無事に開催された。
時間変更して実施されたブルーインパルスの展示飛行
ブルーインパルスの展示飛行は当初10:00開始で予定され、12:45開始に変更された。当日の三沢基地は朝から低い雲に覆われ霧雨も降っていた。天候回復を待つための変更と思われた。
当日の飛行場実況気象通...
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4年ぶりに制限のない松島基地航空祭 ~ブルーインパルスが2回飛ぶ本拠地・松島基地~
令和5年(2023年)8月27日(日)、松島基地航空祭が開催された。昨年の入場者抽選や飲食物販売が制限された諸条件は撤廃され、制限のない航空祭としては4年ぶりの松島基地航空祭だ。カメラのレンズ長40cm以内の制限やレジャーシート使用禁止のルールは継続されたが、小型の折り畳みいすの使用が許可されるなど、新しい試みも画期的であった。各基地の航空祭はこうしたルールを独自に設けており、コロナ禍後の航空祭再開では、持ち込めるレンズのサイズが基地によってまちまちなど、入場者側の受け止めに若干の混乱もみられたが、航空祭は各基地が独自に開催する個性を持ったイベントであることが理解され、新時代を迎えたと実...
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東松島夏まつり2023のブルーインパルス ~青の街と松島基地帰還10周年の夏~
翌日に松島基地航空祭を控えた令和5年(2023年)8月26日(土)、宮城県東松島市のJR矢本駅前で東松島夏まつりが開催され、ブルーインパルスが展示飛行を実施した。
松島基地のある矢本の地名の由来
ブルーインパルスといえば東松島市の矢本、矢本といえばブルーインパルス。松島基地にブルーインパルスを見に行くことを聖地松島詣でと言った。聖地松島の玄関口が矢本駅だ。
矢本の地名は、源義経が岩手の平泉で自刃する際に、愛鷹八本を解き放ち、矢本の滝山公園辺りに飛来したことに由来する。鷹は本(もと)とカウントするという。八本が矢本になったのだ。
明治の時代には鷹来村という名前だった。いまでも矢本IC北側の...
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ブルーインパルス唯一のトワイライトショーが復活 ~第100回 石巻川開き祭り~
夕刻のトワイライトショー(薄暮展示)が復活
令和5年(2023年)8月5日(土)、第100回の記念すべき石巻川開き祭りでブルーインパルスが飛んだ。今年の石巻川開き祭りは東日本大震災前の開北橋下流側に会場が戻り、ブルーインパルスの展示飛行もまた震災前の夕刻の展示飛行が復活した。
ブルーインパルスはお隣、東松島市の航空自衛隊松島基地からの離着陸で、編隊連携機動飛行を展示した。
メイン会場となった開北橋下流の南側には「仮設大橋団地」があった。石巻市内にあったプレハブ仮設住宅は令和2年(2020年)1月17日をもってすべて解消になったという。しかしGoogle Mapの衛星写真を見ると、会場とな...
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新生ブルーインパルスが第1区分の曲技飛行を展示 ~3番機OBも登場の「千歳のまちの航空祭2023」~
巨大空港で多くの協力を得て開催された「千歳のまちの航空祭」
令和5年(2023年)7月30日(日)、航空自衛隊千歳基地をメイン会場として、千歳市内やアウトレットモール、日本航空大学校を会場に「千歳のまちの航空祭」が開催された。千歳基地航空祭を発展的に改名し、地域と一体となって開催する航空祭だ。昨年は「千歳基地航空祭〜千歳のまちの航空祭〜」とサブタイトルだった名前を「千歳のまちの航空祭」とした。
新千歳空港と千歳飛行場(千歳基地)を擁する滑走路が4本ある巨大空港は、航空自衛隊千歳管制隊により民航機と自衛隊機が一体的に管制されている。日本で滑走路が4本ある空港は羽田と千歳だけだが、羽田とはま...
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絶景の松島海岸を飛ぶブルーインパルス ~4年ぶりの「日本三景の日」記念事業で~
「日本三景の日」記念事業
令和5年(2023年)7月21日(金)、宮城県の松島海岸でブルーインパルスが飛んだ。
寛永20年(1643年)、将軍徳川家光の時代に、儒学者の林春斎が、松島、天橋立、宮島を卓越した三つの景観として著書『日本国事跡考』に記した。林春斎の誕生日が7月21日であることから、日本三景観光連絡協議会が7月21日を「日本三景の日」と制定したという。
航空祭などと同様に4年ぶりの開催となった日本三景の日記念事業だが、ブルーインパルスもまた4年ぶりの参加となった。4年前には会場上空まで飛来し展示飛行を試みたが、天候不良により引き返している。ブルーインパルスの展示記録には4年前の...
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世界水泳2023福岡でブルーインパルスが祝賀飛行 ~8の字パターン、ロングスモーク、パレードパスを駆使した4課目展示~
3連休前日の2023年7月14日(金)、福岡市でブルーインパルスの展示飛行が行われた。これは、世界水泳選手権2023福岡大会の開会日に行われたものだ。福岡市にブルーインパルスが登場するのは2016年6月26日の第99回ライオンズクラブ国際大会以来の7年ぶりとなる。
今回の展示会場となった福岡市街地は福岡空港/空自春日基地が近接している地形だ。そのため、ブルーインパルスの展示飛行を実施する約10分間は福岡空港の離着陸が中断された。福岡空港・民間航空各社等の協力により今回の展示飛行は実現している。
祝賀飛行はデルタ・ローパスで開始。内湾を挟んだ対岸に位置する西戸崎地区からスモークオンし、展示...
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ブルーインパルスの松島基地帰還10周年 ~防衛省・東北防衛局ラジオトークの記録から見る帰還当時~
2011年(平成23年)3月10日、ブルーインパルスは九州新幹線全線開通記念行事のために福岡県遠賀郡の空自芦屋基地に展開した。翌3月11日には、その展示飛行の予行のために博多駅上空を飛んでいる。同日14:46、東北地方太平洋沖地震が発生した。
災害派遣にも参加し、芦屋基地での移動訓練における飛行訓練や展示飛行の再開を経て、2013年(平成25年)3月31日付けをもって松島基地帰還を果たした。
この日から今年で10年が経った。その頃の出来事を、松島基地も所管する防衛省・東北防衛局のコミュニティーFMラジオトークの記録からその一部を抜粋して、振り返ってみたい。
平成23年(2011年)4月、...
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