東日本大震災10年 -防衛省・自衛隊はどう動いたか-
東北地方の沿岸部を中心に壊滅的な被害を及ぼした東日本大震災。「あの時」、「その後」、防衛省・自衛隊はどう動いたのか。10年という大きな節目に、防衛省ホームページや平成23年版防衛白書など、さまざまな資料を基に当時の状況や事後の対応を振り返った。
※写真は全て統合幕僚監部ホームページから
初動
防衛省・自衛隊は、地震発生直後の平成23年3月11日午後2時50分に災害対策本部を設置。その後すぐ、航空機による情報収集を始めた(下表)。
午後3時30分に第1回防衛省災害対策本部会議を開催。防衛大臣が同6時に大規模震災災害派遣を、同7時に原子力災害派遣を、それぞれ自衛隊の部隊に命じた。
これを受け...