活発な梅雨前線の影響で7月3日、東海や関東を中心に激しい雨が降り、同日午前10時半ごろ、静岡県熱海市伊豆山神社南西側で大規模な土石流が発生し、多くの民家がのみ込まれた。県や県警、熱海市などによると、7日現在、7人が死亡、27人の安否が分かっていない。民家など122棟が被害を受け、このうち44棟が土石流で流出。一時、公共施設などに551人が避難した。

 政府は3日夕、官邸で関係閣僚会議を開催し、菅首相は「人命救助を第一に」と指示。県は同日、災害対策本部を設置し、知事は同日午後0時30分、板妻駐34普連の深田連隊長に災害派遣要請を行った。

 捜索は、土石流による大量の土砂や、土石流にのみ込まれるなどした家屋が残り難航。警察、消防と自衛隊約1700人態勢であたった。

 また、現場地区は別荘利用者らが多く、安否不明者数が錯綜。県が5日夜、所在不明者の名簿を公表するなどした。

画像: 空自災害救助犬の活動(提供:統合幕僚監部)

空自災害救助犬の活動(提供:統合幕僚監部)

 統合幕僚監部によると、自衛隊は5日までの3日間で、約980人態勢(被災現場に約410人)で臨んだほか、災害救助犬5頭、重機5両、ヘリ1機、全天候型ドローン7機を投入した。

 具体的には、5日までに34普連、駒門駐1戦車大隊、朝霞駐1施設大隊。空自入間基地中部航空警戒管制団などが活動。4人を救助した。

 6日にも、34普連、1戦車大隊、1施設大隊などの約290人態勢で、救助犬5頭、重機5両(掩体掘削機2機、油圧ショベル1、パケットローダ1、ドーザー1)を使用。陸空のドローンによる現場の情報収集や映像伝送、立川駐東部方面航空隊のUH1多用途ヘリコプター1機が情報収集を実施。7日以降も活動を続けた。連絡員は、3日に県庁に4人、熱海市役所に12人を派遣した。

 岸防衛大臣は6日の記者会見で「引き続き関係省庁や自治体と密接に連携し、安否不明の方々に対する人命救助に全力を挙げる」と述べた。

画像: 陸自 ドローン(提供:統合幕僚監部)

陸自 ドローン(提供:統合幕僚監部)

画像: 板妻駐34普連 住民の安否確認(提供:統合幕僚監部)

板妻駐34普連 住民の安否確認(提供:統合幕僚監部)

画像: 熱海市陸自道路啓開(提供:統合幕僚監部)

熱海市陸自道路啓開(提供:統合幕僚監部)

土砂災害に伴う災害派遣に出動|板妻駐屯地

 静岡県熱海市で7月3日発生した大規模な土石流で、同日午後0時半、県知事から災害派遣要請を受けた板妻駐34普連(連隊長・深田1陸佐)は速やかに行動を開始し、人命救助活動などを実施した。翌4日には早速、活動の状況を寄せてくれた。

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 34普連は7月3日、大雨の影響により発生した静岡県熱海市での土砂災害に伴い、県からの要請を受け災害派遣活動を開始した。

 県内では7月1日から大雨が続き、3日午前10時半頃に熱海市伊豆山地区の逢初川で大規模な土石流が発生。多くの住宅が流され、多数の安否不明者がいることが確認された。

 連隊は、同日午後0時半に県知事からの災害派遣要請により人員約60人を現地に派遣した。

 到着後、被災地域の情報収集、偵察とあわせて消防署員らと連携し、周辺住民の安否確認、避難誘導、人命救助活動を実施した。

 翌4日早朝から土石流の発生した現場で行方不明者の捜索を開始し、一人でも多くの人命を助けるため実施している。

画像1: 行け不明者の捜索を行う隊員

行け不明者の捜索を行う隊員

画像2: 行け不明者の捜索を行う隊員

行け不明者の捜索を行う隊員

画像: 周辺住民の安否確認を行う隊員

周辺住民の安否確認を行う隊員

画像: 住民の避難誘導を行う隊員

住民の避難誘導を行う隊員

画像: 消防署員と協力し安否確認を行う隊員

消防署員と協力し安否確認を行う隊員

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◆関連リンク
防衛省 統合幕僚監部
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陸上自衛隊 第34普通科連隊
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