自己紹介

 はじめまして。生活密着型ママ防災士セイコです。防災コミュニティ「守護神」では、主婦と子どもの視点から「ふつうの暮らしの中の防災」を担当しています。

 中でも防災ビギナーさんの小さな疑問や気がかりに共感できる身近な目線で、日々の暮らしの中で手に取りやすい防災をご案内するのが私の持ち味です。よろしくお願いいたします。

2021年はお正月から防災スタート!

 年末年始はどんなご予定ですか? 今年は帰省を自粛するという方もいらっしゃるでしょうか。家族と過ごす方も1人で年越しという方も、正月三が日には、近くの遠くの家族・親戚・親しい人と一緒に「災害用伝言サービス」の体験をしてみるのはいかがでしょう?

災害用伝言サービスって?

 災害時にまず気になるのは身近な人の安否。被災地の知人の無事を確認したい!自分の無事を知らせたい!けれど、被災地への電話が殺到すると電話自体がつながりにくくなってしまいます。

 こうした通信の混雑を避け、震度6弱以上の地震など大災害発生時に、安否確認や避難先などの連絡ができるよう提供されるのが「災害用伝言サービス」です。

 提供開始は、災害発生後にテレビ・ラジオ・インターネット等で告知されます。平常時は使用できませんが、期間限定で開放される災害用伝言サービス体験利用期間には自由に体験することができますので、事前の練習が可能です(日程詳細後述)。

災害用伝言サービスの使い方

 電話で音声メッセージを録音/再生できる伝言サービス「災害用伝言ダイヤル171」がよく知られていますが、実は災害用伝言サービスには文字の伝言を残すサービスもあります。

画像: 災害用伝言サービスの使い方

①災害用伝言ダイヤル171
→被災地域の電話番号(固定電話・携帯電話・PHS等)を使って、音声の伝言を録音/再生できる。

[使い方]
171をダイヤルし、音声ガイダンスに従い、伝言を録音/再生する。

画像: 災害用伝言ダイヤル171の基本の手順。暗証番号を設定する方法もある。

災害用伝言ダイヤル171の基本の手順。暗証番号を設定する方法もある。

②災害用伝言板(携帯・PHS向け)
→被災地域の人は携帯電話・PHSのインターネット接続を利用して文字の伝言を登録できる。

[使い方]
各機種の「災害伝言板」の項目を選択し、画面の指示に従う。
例)ソフトバンクの携帯電話(写真↓)
トップ画面 > サービス > 災害伝言板

画像: 一例)ソフトバンクの携帯電話画面。「災害用伝言板」の下に「災害用音声お届けサービス」も。

一例)ソフトバンクの携帯電話画面。「災害用伝言板」の下に「災害用音声お届けサービス」も。

③災害用伝言板(web171)
→PCやスマートフォンで利用できるインターネット伝言板。伝言の通知先等を事前登録しておける。英語、韓国語、中国語対応のリンク有り。

[使い方]
https://www.web171.jp にアクセスするか「web171」と検索。

画像: web171のスクリーンショット(抜粋)

web171のスクリーンショット(抜粋)

④災害用音声お届けサービス
→スマートフォン等に専用アプリをインストールして、音声による伝言を送信できるサービス。伝言が登録されると、連絡先のSMSか専用アプリに通知が届く。

[使い方]
各社の災害対策用アプリをインストールし、画面の指示に従って伝言を録音する。

画像: 各社災害対策用アプリ

各社災害対策用アプリ

 みなさんは、どの伝言サービスを使いたいですか?自分に合ったサービスを事前に知っていると、いざというときも落ち着いて行動しやすくなるはずです。自分だけではなく、伝言を届けたい/聞きたい方と、どの伝言サービスを利用する予定か共有しておきたいですね。

災害用伝言ダイヤル171のコツ

 公衆電話に長蛇の列が続く被災地の映像を見たことがあります。数少ない公衆電話に被災住民が集中すれば混み合うのは当然ですが、さらに普段使い慣れていない公衆電話や伝言ダイヤルの操作に手間取ることで、ますます1人1人の使用時間が長引くことが考えられます。

☆公衆電話の使い方を知っておく
☆災害用伝言ダイヤルの使い方を知っておく
☆必要な電話番号を記憶/メモしておく
☆30秒以内に十分な伝言を残せるよう、事前に話す内容をまとめておく

 などの準備をしておけば、焦らず伝言ダイヤルを利用できますし、ひいては順番待ち全体の時間短縮にも繋がるかも知れません。

災害用伝言ダイヤル171で伝えたいこと

□自分の安否・健康状態
□自分の居場所
□自分と一緒にいる人
□次の予定(移動先など)
□次回の録音予定(日時など)
□支援してほしい物や事
□自宅の状況
□ペットの状況

 こういった内容を30秒でまとめます。無理にたくさん詰め込もうとすると、早口になったりして伝わりにくくなる恐れがあります。落ち着いて、はっきりと話しましょう。慌てなくて済むように、録音前に台本を用意しておくのもひとつの手だと思います。

災害用伝言サービス体験利用のススメ

 いざという時に頼りになる災害用伝言サービスですが、緊急時に初めて使おうとすると戸惑うかも知れません。体験利用期間を利用して使い方を確認しておくのがおすすめです。

◎体験利用時のチェックポイント
□電話のかけ方/サイトのアクセス方法を確認
□録音(入力)/再生(確認)の手順を確認
□30秒でどのくらい話せるのかを確認
□音声の聞こえ方の確認

◎災害用伝言サービス年間体験利用期間
・毎月1日、15日
・正月三が日
・防災とボランティア週間
(1月15日~21日)
・防災週間(8月30日~9月5日)
※体験利用は無料/通話料は有料
※体験利用時の録音は、体験利用期間終了の都度、自動で全削除されます

正月三が日は災害用伝言サービスを体験してみよう!

 お正月三が日は年間で最初の災害用伝言サービス体験利用期間!コタツでくつろいでいても、お出かけ先(国内)からでも、電話番号・モバイル・PC等さえあれば手軽に試せる防災体験です。いざという時にも大切な人と連絡を取り合えるよう、子どもや高齢者もそれぞれどの方法が使いやすいか、一緒に考えてみて下さいね。

防災コミュニティ「守護神」

 この【防災コラム】は、防災コミュニティ「守護神」の運営メンバーが週替わりで発信しています。防災コミュニティ「守護神」は、匿名参加のオープンチャット。毎週月曜日には防災記事の発信、防災に関する質問等は随時受付・回答しています。本稿に関するお問い合わせも、もちろん大歓迎です。入室・退室も自由です。興味のある方は是非、下のリンクからお越しください!

 オープンチャット「守護神(パーソナル防災・防犯相談コミュニティー)」
 無料のLINEコミュニティーの入会はこちら


This article is a sponsored article by
''.