人事採用のプロが教える。国防人のための「使える」キャリアコラム
自衛隊のみなさま、日々国防の仕事に
従事くださり本当にありがとうございます。
心から感謝いたします。
前回は再就職先のナンバー2を大切に
してください、ナンバー2を育てよう、
というくらいの気持ちを持ってください
というお話しをしました。
何かをやるときには常にリスクが
つきまといます。
リスクがあるからリターンがあります。
リスクがなくリターンだけがあること
なんてありません。
ところが実際には何かトラブルがあると、
誰が責任取るの?誰が悪いの?という
話になります。
僕は聞いてないよというのは、逃げです。
聞いていない、というのは聞いていなかった
人の責任なんです。
リスクには
「やるリスク」
と
「やらないリスク」
の2つがあります。
ついついやるリスクばかり考えがちです。
それで万が一失敗したり、損が出たり、
お客様からクレームが来たらどうしよう、
となります。
やらないリスクは、万が一これをやらな
かったときに、大きなチャンスを逃したり、
お客様になってもらえたのに、そうなら
なかった、ということです。
みんなから尊敬を集められる人は、
やるリスクを取れる人です。
やらないリスクを選ぶよりは、
やるリスクを選ぶ人が尊敬されます。
でもふつうはやるリスクよりもやらない
リスクを選びます。
なぜなら、その方が目立ちにくいからです。
やるリスクは目に見えて大きいので、
自分が責任を取らなければなりません。
やらないリスクを取る人ばかりですと
その組織は「やらないもの勝ち」の組織に
なってしまいます。
時代も環境もどんどん変化する中で、
そういう組織や会社は時代からもお客様
からも取り残されます。
変化することができないからです。
ぜひ変化をリードするする人になってください。
やるリスクを取れない人は変化を作り出す
ことができません。
会社は今を継続させようとするので放って
おいたらどんどん同じやり方で固まっていきます。
今まで通りのやり方と新しいやり方との2つが
あったときに結果がわからないから、今まで通り
にしておこうよ、となってしまうのです。
同じ結果なら新しい方をやろうとする人は、再就職で必ず成功します。思わずみんながついていきたくなる人はとても強いのです。
(了)
援護を援護するこのコラムはいつか訪れる
定年後のセカンドキャリアに活かせて、
「使える」再就職・キャリアのポイントを
毎回わかりやすく解説します。
毎週月曜日掲載です。
-第1回 人生時計を見てみよう-
-第2回 自分の中に青い鳥をみつけよう-
-第3回 家族や職域の人とは違う人と会話をしてみよう-
-第4回 自分の自慢の仕事話してみよう-
-第5回 自分の意外な強みを発見しよう-
-第6回 ものごとを頼みたくなる人になろう-
-第7回 基準があいまいなものにこそチャンスがあると考えよう-
-第8回 組織の成長が速くなるキーパーソンになろう-
-第9回 聖域をつくらない人になろう-
-第10回 腕、ナンバー2大事にする人になろう
-第12回 相手の欠点を包み込む人になろう
筆者プロフィール
石塚 毅(いしづか たけし)
1970年新潟県出身。
前職のリクルートでは年間MVP受賞をはじめ表彰多数。人事採用のプロ。
これまで7000社の採用支援、2万人以上の個人向けキャリア相談実績あり。
サイパン島で戦死した陸軍少尉の祖父を持つ。