電波情報を収集する「電子作戦機」の開発本格化 令和15年度の実用化目指す|防衛省
防衛省は海上自衛隊のP1哨戒機をベースに「電子作戦機」の開発を進める。電波情報の収集などを行う海自のEP3の後継機として導入する方針で、令和15年度の実用化を見込む。
電子作戦機には国産の信号情報収集システムを搭載し、遠距離から敵艦艇の展開状況を把握できるような能力を備える。これに加えて、味方艦艇や航空機の電子戦能力を向上させる機能も持つ。機体にはコブのようなアンテナフェアリング(覆い)が各所に設けられる。
電波の痕跡を捉えることで敵の警戒監視や探知、追尾、識別を担うほか、味方の艦艇や航空機を支援する。入手した電波情報をもとに相手のレーダーや通信を妨害したり、味方の電波利用を防護したりと...