陸上部隊の「戦場の女神」155ミリ榴弾砲を体感 響く轟音、飛び散る金属片|陸上自衛隊
陸上自衛隊は10月9日、東富士演習場(静岡県御殿場市など)で、陸自の主要火砲、「155ミリ榴(りゅう)弾砲(FH70)」の近迫射撃演習を報道陣に公開した。「戦場の女神」などとも呼ばれるFH70。兵器が近代化する現代戦でも、火力支援を受けた近接部隊の重要性は変わらない。演習では、発射に向けた隊員たちの精緻な動作と正確な射撃を垣間見ることができた。
「斉射用意。撃て~」―。指揮所からの号令に合わせ、展開した5機のFH70が榴弾を発射し、「ドカーン」と鳴り響く轟(ごう)音とともに体が震えた。
榴弾砲は着弾直前に上空で炸裂(さくれつ)する曳火(えいか)射撃と、着弾以降に爆発させる着発射撃がある。...