15部隊、懸命に ~知床・観光船沈没事故 災害派遣から1カ月余~
空、海上、水中から-陸自の地上映像伝達も
統幕発表資料から振り返る
北海道の知床半島沖で4月23日に発生した26人乗りの観光船「KAZU 1(カズワン)」(乗客24人、乗組員2人)の沈没事故から1カ月余り。これまでに、乗客14人の死亡が確認され、いまだに12人の行方が分かっていない。
自衛隊は発生直後から海上保安庁や警察、消防などと連携。統合幕僚監部によると、5月29日までに北海道から愛知県までの3自から計15部隊が救助、捜索などに全力であたったほか、地元自治体などへもLO(連絡員)を派遣し、関係機関との調整を行った。
事故の発生は4月23日だった。同日午後7時40分、海上保安庁第1管区...