厳しさ増す安保環境を「戦後最大の試練」|令和5年度防衛白書
政府は7月28日に「令和5年版防衛白書」を閣議了承した。日本の防衛政策の大きな転換点となった昨年末の安保3文書策定後初の白書は、日本を取り巻く安全保障の厳しい現状を明記したほか、安全3文書が策定された経緯や、防衛力の抜本的強化などを解説している。
浜田靖一防衛相は28日の記者会見で、白書について「安保3文書の策定後、初めて刊行される白書であることから、策定の経緯や概要をしっかり記述した」と説明。さらに「わが国周辺国の軍事動向など、日本を取り巻く安全保障環境や防衛省・自衛隊の取り組み、米国をはじめとする各国との協力などについてまとめている」と話した。
白書の冒頭では、日本を取り巻く安全保障...