サイバー防衛の人材育成 民間の立場から支援|元防衛次官・島田和久氏
政府機関や国内企業の多くがサイバー攻撃にさらされている。近年では航空会社や港湾など公共インフラのシステム障害が目立つ。新たな戦場はサイバー空間に移りつつあり、防衛省・自衛隊ではサイバー防衛のための人材育成に注力している。こうした中、サイバー防衛に携わった元統幕長や元事務次官らがサイバー人材育成のための民間団体を設立する方針だ。このメンバーである島田和久元防衛事務次官に設立の目的やサイバー防衛の今後の在り方などを聞いた。(編集部・船木正尋)
サイバー攻撃は「この瞬間も」
――サイバー攻撃の現状は。
「サイバー攻撃はこの瞬間でも発生している。狙われているのは政府機関だけでなく、公共インフラを...