日頃より国防に従事される自衛隊隊員の皆様に感謝申し上げます。
令和6年(2024年)10月27日(日)、航空自衛隊浜松基地でエアーフェスタ浜松2024が開催されました。ブルーインパルスにとっては小松基地での9月23日以来の航空祭となり、今年の航空祭もこの浜松を含め3つとなりました。
航空自衛隊発祥の地であり、ブルーインパルス発祥の地でもあります。航空祭の会場となる北地区には北門から入りました。開門待ちの列に並び、7時に開門されると足早に門内の手荷物検査場に向かえば、右手から初代F-86ブルーインパルスの929号機が出迎えてくれています。北地区のゲートガーディアン(門番)、いわば総本山の御本尊。一礼してエプロン地区へと向かいました。
この日の来場者は45,000人とのことです。雨まじりの曇り予報だったからか、フルサイズの航空祭にしては控えめな数字といえるかもしれません。総選挙と被ったこともあるかもしれませんが、筆者は期日前投票を済まして参加しました。
航空自衛隊70周年の発祥の地の航空祭にしては主催側も参加側も、一昔前に比べれば冷静な印象です。コロナ禍を経て、自然災害にもさいなまれている国民もいます。世界情勢も緊張の真っただ中にあり、こうしたご時世だからこそ、国民は航空祭の空気から自衛隊との一体感や守られているという実感を機敏に感じ取っています。その中には推し活的な応援をする者もいれば、展示飛行の操舵の絶妙さに魅力を見いだす者までいて、さまざまです。何万という参加者が押し寄せ、基地全体でそれを円滑に運営して無事に帰すところまで、これだけのイベントを運営するある種の“作戦”遂行能力もまた、その組織力ひいては抑止力を示す一端となるといえましょう。何もなくて当たり前の世界にあって、その当たり前に感謝したいという気持ちになります。不満いっぱいで国民が帰っていけば、残念ながら自衛隊と国民の心が離れていると喜ぶ国もあるのです。航空自衛隊発祥の地に立って、その70年の歴史に感謝の気持ちが込み上げてきました。
そんな中、例えば今年の仮設トイレには従来通りの多めの数が用意されながら、さらに待っている人を空いたトイレに誘導する案内係が立っていたことに感動しました。空いているトイレを確認したり探したりすることが不要なので、回転率が早いのです。航空作戦もパイロットだけでは成立しません。こういうところから我らが航空自衛隊は70周年にしてなお進化し健全な態勢を保持していると感じることができました。それはほかの、例えばエプロンに向かう飛行隊隊舎前で操縦学生が来場者を出向かえていることでも感じたことです。
「F(フォックス)、G(ゴルフ)、F(フォックス)…頑張ってね!」
アルファベットが縫い付けられた赤いキャップを被って並ぶ操縦学生に声を掛けました。フォックスやゴルフは航空無線英語でアルファベットを間違えないように伝えるための読み方です。おっちゃんわかってるな!という感じで明るく元気な反応が返ってきます。アルファベットが後ろになるほどフライトコースが遅くなります。航空学生での成績等で決まるようですが大丈夫。ゴルフからブルーインパルスに行った隊員も、1空佐になった隊員もいます。
展示飛行はすっきりとまとまっており、浜松基地からは第1航空団所属のT-400とT-4がオープニング飛行を展示しました。
浜松救難隊によるU-125AとUH-60Jの救難展示です。
警戒航空団からはE-767の展示飛行が実施されました。E-767は世界に4機しかなく、ここ浜松でしか見られません。オープニング飛行で飛んだ輸送機や救難機のパイロットを養成するT-400も浜松ならではの機体ですね。
岐阜基地飛行開発実験団からF-15JとF-2Aがリモートで機動飛行を展示、そこからお昼を挟んでブルーインパルスの曲技飛行展示となりました。
地上展示では三沢基地から警戒航空団のE-2Dが参加したほか、浜松基地第1術科学校の教育用のF-15JとF-2Aがそれぞれ尾翼に独自の70周年のマークを貼付して展示されました。
第1航空団からは第31教育飛行隊のT-4、第32教育飛行隊のT-4、第41飛行隊のT-400各1機がオープニング飛行後に会場前に並べられて展示されました。そのほか、好例の基地周辺幼稚園児により絵が描かれた増槽を装着したT-4も2機展示されました。
消防車の放水体験やT-400のコクピット展示なども行われました。
ブルーインパルスは曲技飛行の第3区分を展示しました。第3区分は曇り空で雲があっても比較的低い高度でできます。曲技飛行展示は、千歳、小松と天候理由で航過飛行が続いたため、8月の松島基地航空祭以来。やっと曲技飛行が見られました。
課目構成では離陸から特徴がありました。これまでインディビジュアル・テイクオフ(単機ずつの離陸)していたところを1番機、2番機、3番機が傘型隊形で離陸し4番機が追いかけて空中集合する離陸方式が取られました。
そのほかにも第3区分のキューピッドはハートを手前に斜めに寝かして描くのですが、そこには元々は矢を射ぬかなかったのですが矢を射ぬくやり方をしていました。そのため、そこから続くシングル・クローバー・リーフ・ターンは4機ではなく3機で実施されるなど、課目構成にも工夫が見られ、見応えのあるものとなりました。
今回もたくさんの投稿写真と動画を頂きました。皆さんの楽しまれた様子が伝わってきました。
縦構図の動画はサムネイルがうまく表示されなかったのですが、クリックすると見られますので、動画もご覧ください。
エアフェスタ浜松2024曲技飛行 実施メンバー
1番機 江尻卓2空佐(飛行隊長)、青木明徳3空佐(総括班長)
2番機 松永大誠1空尉
3番機 藏元文弥1空尉、松浦翔矢2空尉(3番機錬成)
4番機 佐藤裕介1空尉
5番機 藤井正和3空佐、浦祐眞3空佐(5番機錬成)
6番機 加藤拓也1空尉
地上統制官 川島良介3空佐(飛行班長)
ナレーター 浅香光司1空尉(6番機錬成)
伊藤宜由の“のりさん写真館”
我らが“のりさん”こと伊藤宜由の写真をアルバムにしてみました。ぜひともご覧ください。
読者投稿受賞作品(防衛日報社賞)
応募で防衛日報社賞に輝きましたのは、よっちさんの「曇天に映えるスモーク」です!
よっちさんには防衛日報社賞の記念品を贈らせて頂きます。
《投稿写真/動画》よっち、岡本憲治、kana、桜川航紀、渡邊雅美
(文/写真/動画)ブルーインパルスファンネット 今村義幸/塚田圭一/伊藤宜由/Yuka Miyamoto
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