令和5年(2023年)12月10日(日)、沖縄県那覇市の航空自衛隊那覇基地において、美ら島(ちゅらしま)エアーフェスタ2023が開催された。那覇基地は那覇空港に隣接し、滑走路は民間と共用されている。令和2年3月からは2本目の並行滑走路が増設された。管制は国土交通省の管轄だ。
 南西航空方面隊第9航空団が鎮座し、F-15J/DJを運用する第204飛行隊と第304飛行隊が配置されている。南西諸島の防空任務においてその対領空侵犯措置の緊急発進回数は、今年度4月から10月の7ヵ月間が290回(全国483回の60%)、昨年令和4年度は515回(全国778回の66%)と、北部/中部/西部/南西の各航空方面隊の中で断トツに多い(統合幕僚監部発表による)。
 この数字を見ると緊迫した最前線基地という印象だが、こと美ら島エアーフェスタに関していえば、沖縄でのリゾート気分を味わいながらファミリーで楽しめるのんびりとした航空祭だ。
 その美ら島エアーフェスタでブルーインパルスがアクロバット飛行を展示した。T-4ブルーインパルスとして、平成15年(2003年)にはじめて6機で地上展示してから、20年目の快挙である。

 2番機・東島公佑1空尉(第304飛行隊出身)、3番機・藏元文弥1空尉(第304飛行隊出身)、4番機・手島孝1空尉(第204飛行隊出身)、5番機・藤井正和3空佐(第204飛行隊出身)は那覇基地所在の戦闘機部隊出身だ。その母基地で初の曲技飛行展示を披露し凱旋した。

 防衛日報社とブルーインパルスファンネットは、この記念すべき美ら島エアーフェスタ2023のコラボ記事より読者投稿の写真を募集し、掲載させて頂くことになった。ここでは応募頂いた中から採用された作品で美ら島エアーフェスタ2023を、投稿者のコメントを交えて振り返ってみたい。

画像: 6番機のロールオン・テイクオフ《撮影・杉本郁子》 youtu.be

6番機のロールオン・テイクオフ《撮影・杉本郁子》

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その部分には雲がなく、珍しい沖縄の冬の青空に真っ白なスモークのブルーインパルスの離陸。いつもは後ろで演技のみを撮影していたが、この日は縄前に構えることができ、あまり見られない離陸が撮れて満足でした 《杉本郁子》

 ブルーインパルスの1番機として平成17年(2005年)、初の航過飛行で編隊長を務めた当時飛行班長の吉田信也氏は、ブルーインパルス配属前に那覇基地F-4時代の第302飛行隊の飛行班長、ブルーインパルス以降に南西支援飛行班長(隊長職)を歴任しており、那覇空港管制との協力関係構築にも貢献してきた一人だ。今回の曲技飛行を感慨深く見守り、大変喜んだOBの一人でもある。
 恒例の【説明しよう!】では、これまでの積み重ねについても触れ、初曲技飛行の快挙を称賛した。

 2005年のエアフェスタ、私が編隊長で航過飛行のみでしたが地上からのフルショ-を行うことができましたが、この時は「沖縄初」ということで数々の条件をつけて実施しました。
 その主なところは、
①高度1,500ft (500m)を維持した航過飛行とする。
②使用滑走路方向で飛行(※)するが滑走路上空は飛行しない。(当時あった滑走路西側、空自の高射隊地区上空を飛行)
※使用滑走路と反対方向からの進入等はなし。
③スモークの使用は瀬長島から滑走路末端までとする。
※国交省の懸念は、航過後のスモークが残ることによる離発着機への影響でした。
 翌年度は同様の航過飛行に加え、デルタ360°ターン(RWY36用左旋回バージョン)を含む編隊連携機動飛行が実施できました。
 2007年には、この2年間の実績から一部反方位からの進入が認められ、オリジナル・レベル・キューピッドを含む編隊連携機動飛行が実施できるようになり、以降はそれを継続しておりました。
 こうしていくつもの段階を踏み、安全性と民間機に与える影響の少なさという実績を積み重ねてきたのです。

 この中で初の編隊連携機動飛行となった平成18年には、右旋回を基調とするブルーインパルスが、左旋回のデルタ360°ターンを用意して、滑走路の方向に合わせた旋回として見せたことが記されている。

画像: デルタ・ループ《写真・匿名希望》

デルタ・ループ《写真・匿名希望》

 今年の曲技飛行では、RWY36(360度方向北向き)だった滑走路と反方位の180度方向南向きで宙返りが実施された。
 滑走路と同方位にそろえて実施させるとばかり思っていた曲技飛行の予想は良い意味で裏切られ、空域が完全に確保され実施されたことを示した。吉田氏ら多くの関係者が積み上げてきた管制との協力関係が結実した課目だった。

 これはブルーインパルスが那覇基地と共にこれまで積み上げてきた実績にも増して、F-4時代からの管制との協力関係と民間航空会社のご理解により今日では年間500回を超える緊急発進に昼夜対応している那覇空港、乗り入れている航空会社、那覇基地の一体感と総合力が実現させた航空祭であり曲技飛行だ。これを内外に示した意義は大きい。

画像: 展示飛行に離陸する第304飛行隊のF-15J《写真・森下弘和》

展示飛行に離陸する第304飛行隊のF-15J《写真・森下弘和》

画像: MRO Japanにドックイン中のKC-46Aバックにローアングル・キューバン・テイクオフで離陸する5番機《写真・@demodori6》

 MRO Japanにドックイン中のKC-46Aバックにローアングル・キューバン・テイクオフで離陸する5番機《写真・@demodori6》

 会場の正面にはMRO Japan株式会社の格納庫が見えていた。MRO Japan株式会社のMROは、Maintenance(整備)、Repair(修理)、Overhaul(オーバーホール)の略で、航空機の整備および修理に関わる事業を運営する那覇空港所在の民間協力整備会社だ。
 那覇基地の委託を受けてF-15の機体水洗作業を行っている会社でもある。この日はエンジン整備のためか、美保基地から最新鋭の空中給油輸送機KC-46Aがドックインしていた。これらの委託内容からも防衛省から信頼されている協力会社であることがわかる。
 MRO Japan株式会社も民間航空会社や海上保安庁と同様に航空祭会場にブースを出展していた。

 美ら島エアーフェスタでは旅客機との“共演”が見られることも楽しみの一つだ。アジアの玄関口としての那覇空港は離発着数も多く、並行滑走路が整備されたことで離発着のキャパが倍になったことも曲技飛行実現に大きく貢献したようだ。

旅客機との共演が楽しみな美ら島エアーフェスタ

画像: 出発するANAの“鬼滅ジェット”を手を振って見送るブルーインパルスの隊員《写真・山上博子》

出発するANAの“鬼滅ジェット”を手を振って見送るブルーインパルスの隊員《写真・山上博子》

初めての那覇基地だったので他では撮れない旅客機とのショットを狙いました。飛行機の中から手を振る人達に一生懸命こたえている姿がとても印象的でした 《山上博子》

画像: 出発する旅客機の機窓に手を振るブルーインパルスメンバー《写真・吉本恵子》

出発する旅客機の機窓に手を振るブルーインパルスメンバー《写真・吉本恵子》

離陸するために滑走路に向かう民航機に向かってお手振りするクルーの皆様。この光景が見られるのは那覇だけで、これを見るとなぜか心がホッコリする光景です 《吉本恵子》

画像: ブルーインパルス列線後方の誘導路を出発していくANA機。手前には展開時に装着されていた増槽が並べられている《写真・山上博子》

ブルーインパルス列線後方の誘導路を出発していくANA機。手前には展開時に装着されていた増槽が並べられている《写真・山上博子》

画像: こちらもブルーインパルス列線後方の誘導路を出発するJALのA-350型機。そのタキシングはとてもゆっくりだったという。ブルーインパルスを見たい乗客へのサービスだろうか?《写真・@demodori6》

こちらもブルーインパルス列線後方の誘導路を出発するJALのA-350型機。そのタキシングはとてもゆっくりだったという。ブルーインパルスを見たい乗客へのサービスだろうか?《写真・@demodori6》

画像: スカイマークのB-737型機に手を振る6番機の加藤拓也1空尉《写真・山上博子》

スカイマークのB-737型機に手を振る6番機の加藤拓也1空尉《写真・山上博子》

ブルーインパルス曲技飛行展示ハイライト(全課目収録)

画像: ウォークダウンのために整列するブルーインパルスメンバー。背後には着陸してくるANAのB-777型機「鬼滅の刃号」が見える《写真・@demodori6》

ウォークダウンのために整列するブルーインパルスメンバー。背後には着陸してくるANAのB-777型機「鬼滅の刃号」が見える《写真・@demodori6》

画像: 機体に乗り込む飛行班長の1番機・川島良介3空佐。初の曲技飛行展示をリードする編隊長だ《写真・匿名希望》

機体に乗り込む飛行班長の1番機・川島良介3空佐。初の曲技飛行展示をリードする編隊長だ《写真・匿名希望》

画像: タクシーアウトする1番機《写真・@demodori6》

タクシーアウトする1番機《写真・@demodori6》

画像: 各機独自のポーズでファンにサインを送りタクシーアウトしていく。4番機・手島孝1空尉は手島氏のイニシャル“T”だ《写真・@nomalblue》

各機独自のポーズでファンにサインを送りタクシーアウトしていく。4番機・手島孝1空尉は手島氏のイニシャル“T”だ《写真・@nomalblue》

画像: ロールオン・テイクオフで離陸する6番機。航過飛行や編隊連携機動飛行で展示飛行を始めた頃は、離陸前のスモークチェックすら滑走路がスモークで見えなくなることを懸念して離陸後に実施していた。それが離陸課目からスモークオンし、しかも曲技飛行の離陸課目で展示飛行を開始した《写真・@nomalblue》

ロールオン・テイクオフで離陸する6番機。航過飛行や編隊連携機動飛行で展示飛行を始めた頃は、離陸前のスモークチェックすら滑走路がスモークで見えなくなることを懸念して離陸後に実施していた。それが離陸課目からスモークオンし、しかも曲技飛行の離陸課目で展示飛行を開始した《写真・@nomalblue》

画像: 滑走路と反方位で実施されたデルタ・ループ《写真・@BlueImpulseFan》

滑走路と反方位で実施されたデルタ・ループ《写真・@BlueImpulseFan》

画像: ハートを描くキューピッド。水平なオリジナル・レベル・キューピッドで描かれ、この後水平版では珍しい矢が描かれた《写真・@nomalblue》

ハートを描くキューピッド。水平なオリジナル・レベル・キューピッドで描かれ、この後水平版では珍しい矢が描かれた《写真・@nomalblue》

画像: レベル・サンライズ。雲がなければ宙返りから始めるサンライズを予定していたようだ《写真・@demodori6》

レベル・サンライズ。雲がなければ宙返りから始めるサンライズを予定していたようだ《写真・@demodori6》

画像: 5番機のバーティカル・クライム・ロールは第1区分の中でも最も高い高度に達する課目だ。この日はSCTの雲間を抜いて上昇した《写真・@nomalblue》

5番機のバーティカル・クライム・ロールは第1区分の中でも最も高い高度に達する課目だ。この日はSCTの雲間を抜いて上昇した《写真・@nomalblue》

画像: 6番機のスロー・ロール《写真・@nomalblue》

6番機のスロー・ロール《写真・@nomalblue》

画像: ブルーインパルス伝統の課目ローリング・コンバット・ピッチ。T-4ブルーインパルス以前には昭和54年(1979年)12月9日に那覇基地開庁記念行事でF-86Fブルーインパルスが飛んだ。F-86Fブルーインパルスもこの課目を実施したかもしれない《写真・@demodori6》

ブルーインパルス伝統の課目ローリング・コンバット・ピッチ。T-4ブルーインパルス以前には昭和54年(1979年)12月9日に那覇基地開庁記念行事でF-86Fブルーインパルスが飛んだ。F-86Fブルーインパルスもこの課目を実施したかもしれない《写真・@demodori6》

画像: 最後の課目となったコーク・スクリュー《写真・匿名希望》

最後の課目となったコーク・スクリュー《写真・匿名希望》

やっとかなった那覇でのブルーのアクロの様子です。民間機のトラフィックも多い中実現したブルーの那覇でのアクロ 胸が熱くなりました。ここまで持ってきた関係者の皆様に敬意を表します《匿名希望》

画像: 特徴的な那覇空港タワーを背景にタクシーバックするブルーインパルス《写真・@demodori6》

特徴的な那覇空港タワーを背景にタクシーバックするブルーインパルス《写真・@demodori6》

画像: 展示飛行を終え機付整備員と握手する加藤拓也1空尉《写真・吉本恵子》

展示飛行を終え機付整備員と握手する加藤拓也1空尉《写真・吉本恵子》

展示飛行後の整備員さんとの握手が復活し嬉しくて撮影した1枚です。(昨年まではグータッチだったから...)《吉本恵子》

画像: 展示飛行を終え翌日帰投のために増槽を装着するドルフィンキーパー(整備員)たち《写真・demodori6》

展示飛行を終え翌日帰投のために増槽を装着するドルフィンキーパー(整備員)たち《写真・demodori6》

本番は那覇で初のタンクなし飛行だったので帰投にむけタンクを装着するシーンも見られて内地では見られないレアなシーンを撮影できました《@demodori6》

美ら島エアーフェスタ2023ブルーインパルス第1区分課目構成

①インディビジュアル・テイクオフ(1,2,3,4番機)
②ロー・アングル・キューバン(5番機)
③ロール・オン・テイクオク(6番機)
④デルタ・ループ(4機ダイヤモンド隊形)
⑤キューピッド(オリジナル・レベル・キューピッド、矢あり)
⑥レベル・サンライズ
⑦バーティカル・クライム・ロール
⑧スロー・ロール
⑨ローリング・コンバット・ピッチ
⑩コーク・スクリュー

美ら島エアーフェスタ2023ブルーインパルス展示飛行メンバー

1番機 川島良介3空佐(飛行班長)、後席・江尻卓2空佐
2番機 東島公佑1空尉
3番機 藏元文弥1空尉
4番機 手島孝1空尉
5番機 藤井正和3空佐、後席・佐藤裕介1空尉
6番機 加藤拓也1空尉
地上指揮官 名久井朋之2空佐(飛行隊長)
ナレーター 松永大誠1空尉

美ら島エアーフェスタ2023ハイライト

画像: ゆいレール赤嶺駅から基地正門に入り、長い坂を降りていく。先頭はDJ自衛官の案内でゆっくりとエプロンへと向かっていく。その先にF-15と滑走路が見えた《写真・@BlueImpulseFan》

ゆいレール赤嶺駅から基地正門に入り、長い坂を降りていく。先頭はDJ自衛官の案内でゆっくりとエプロンへと向かっていく。その先にF-15と滑走路が見えた《写真・@BlueImpulseFan》

画像: 坂の途中にはコンクリートや土のうで築かれた防御陣地が散見された。敵が上陸してきた際に防御するためのものであるという。最前線基地の緊張感を思わせる《写真・@BlueImpulseFan》

坂の途中にはコンクリートや土のうで築かれた防御陣地が散見された。敵が上陸してきた際に防御するためのものであるという。最前線基地の緊張感を思わせる《写真・@BlueImpulseFan》

画像: オープニングフライトでは空自那覇基地に隣接した海上自衛隊那覇航空基地第5航空群のP-3Cと第9航空団のF-15/T-4編隊が航過飛行を展示した。会場では政府専用機や空中給油輸送機KC-767などが地上展示され、ソラシドエア―などの旅客機も別の位置でC-2輸送機と並んで地上展示されていた《写真・@nomalblue》

オープニングフライトでは空自那覇基地に隣接した海上自衛隊那覇航空基地第5航空群のP-3Cと第9航空団のF-15/T-4編隊が航過飛行を展示した。会場では政府専用機や空中給油輸送機KC-767などが地上展示され、ソラシドエア―などの旅客機も別の位置でC-2輸送機と並んで地上展示されていた《写真・@nomalblue》

画像: MRO Japanのロゴにある機体のペイントと実機の上昇角度が同じになっているところを捉えた《写真・森下弘和》

MRO Japanのロゴにある機体のペイントと実機の上昇角度が同じになっているところを捉えた《写真・森下弘和》

画像: コクピット展示はT-4x2機とF-15x2機で対応していた。T-4の垂直尾翼には南西支援飛行班のシーサーのマークが見える。多くの人に見てもらうためか、コクピット脇から見学する方法を採っていた《写真・@BlueImpulseFan》

コクピット展示はT-4x2機とF-15x2機で対応していた。T-4の垂直尾翼には南西支援飛行班のシーサーのマークが見える。多くの人に見てもらうためか、コクピット脇から見学する方法を採っていた《写真・@BlueImpulseFan》

画像: F-15はデモスクランブル、他機種との編隊飛行、機動飛行を展示した《写真・@nomalblue》

F-15はデモスクランブル、他機種との編隊飛行、機動飛行を展示した《写真・@nomalblue》

画像: 警戒航空団第603飛行隊のE-2C早期警戒機はデモスクランブルやF-15との編隊飛行を展示した《写真・@nomalblue》

警戒航空団第603飛行隊のE-2C早期警戒機はデモスクランブルやF-15との編隊飛行を展示した《写真・@nomalblue》

画像: 会場のエプロンでは様々な催しものが開催された。シーサーの記念塗装機(トップ写真参照)との綱引きは家族連れの来場者に大人気だ《写真・@BlueImpulseFan》
会場のエプロンでは様々な催しものが開催された。シーサーの記念塗装機(トップ写真参照)との綱引きは家族連れの来場者に大人気だ《写真・@BlueImpulseFan》
画像: 特設ステージでは南西航空音楽隊の演奏会や太鼓演奏、ブルーインパルスOBによるトークショーなどが開催された.。元第11飛行隊(ブルーインパルス)隊長で現那覇基地副司令の日高大作1空佐らが登壇した《写真・@BlueImpulseFan》

特設ステージでは南西航空音楽隊の演奏会や太鼓演奏、ブルーインパルスOBによるトークショーなどが開催された.。元第11飛行隊(ブルーインパルス)隊長で現那覇基地副司令の日高大作1空佐らが登壇した《写真・@BlueImpulseFan》

画像: スカイマークのグランドハンドリングスタッフによる高圧洗浄機を使った水アート。今年ネットニュースで話題となった《写真・@BlueImpulseFan》

スカイマークのグランドハンドリングスタッフによる高圧洗浄機を使った水アート。今年ネットニュースで話題となった《写真・@BlueImpulseFan》

画像: 航空学生78期はファンシードリルを展示した《写真・@BlueImpulseFan》

航空学生78期はファンシードリルを展示した《写真・@BlueImpulseFan》

画像: 展示飛行を終えたブルーインパルスメンバーもエプロンに立ち、ファンサービスのサイン会を実施した。他の航空祭に比べて少しゆっくり話をすることができた《写真・@BlueImpulseFan》

展示飛行を終えたブルーインパルスメンバーもエプロンに立ち、ファンサービスのサイン会を実施した。他の航空祭に比べて少しゆっくり話をすることができた《写真・@BlueImpulseFan》

第9航空団司令兼ねて那覇基地司令の鈴木繁直空将補は、開門で早朝から並んだ来場者を出迎えるなど美ら島エアーフェスタ2023の間、積極的にファンと交流して人気者となった。DJ自衛官によれば“トム・クルーズ”とお声掛けすると対応が良いとか?「ブルーの前でやるのもどうも」「これから行かなければならないところがあるんだ」と言いながらもサインに応じて下さった《写真・@BlueImpulseFan》

 冒頭にも記したが、ファミリーでも楽しめるゆったりした時間が流れる美ら島エアーフェスタ2023だ。沖縄観光もちょっとだけして、リゾートでの航空祭を満喫できた。前日には瀬長島から那覇空港を眺めたり、「ひめゆりの塔」を見学したりした。二度と戦争を起こさないために頑張っている那覇基地隊員の皆さんや、協力してくれている国交省、航空会社、協力会社のご尽力にも感謝の念でいっぱいになった。

読者投稿に感謝。
第1回 防衛日報社賞は@demodori6さんに

画像: 展示飛行を終え翌日帰投のために増槽を装着するドルフィンキーパー(整備員)たち《写真・@demodori6》

展示飛行を終え翌日帰投のために増槽を装着するドルフィンキーパー(整備員)たち《写真・@demodori6》

 本記事から読者投稿の写真や動画を交えてのレポートを開始いたしました。皆さんの視点が素晴らしく、なるほどとうならされるものばかりでした。

コロナ前の航空祭と比べて人の多さに少しびっくりしました。特に集団でエプロン地区に向かうのには……多くの方が航空祭の復活を待ちわび、ブルーインパルスの演技を心待ちにしていたか、実感すると同時にコロナ前のゆったりした雰囲気の航空祭に戻ってくれることを願ってます(^^)

特にプロジェクションマッピングの復活を願ってます 《吉本恵子》

もっと混雑するかと思いましたが美らSUNビーチのシャトルバスは7時に行っても並んでる人はおらず楽に基地内に入れたのが良かった 《森下弘和》

 皆さんと一緒にレポートすることでブルーインパルスファンネットのコミュニティーらしい応援記事にすることができたと思います。心から御礼申し上げます。

 そして第1回の応募で防衛日報社賞に輝きましたのは、@demodori6さんの「展示飛行を終え翌日帰投のために増槽を装着するドルフィンキーパー(整備員)たち」です!
 @demodori6さんには防衛日報社賞、採用させて頂いた皆さんにはブルーインパルスファンネット賞の記念品を贈らせて頂きます。

 年明けには入間航空祭、3月には北陸新幹線開通記念イベントでの展示飛行も発表されました。来年も宜しくお願い致します。

 今年一年、ブルーインパルスには素晴らしいツアーを見せていただきました。ありがとうございました。

 皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。

【写真(投稿受付順)】匿名希望さん/@demodori6さん/森下弘和さん/吉本恵子さん/杉本郁子さん〈動画〉/山上博子さん
【文】ブルーインパルスファンネット【写真】@nomalblue(伊藤宜由)/@BlueImpulseFan(今村義幸)


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