【2023年2月1日(水)2面】 <宮城>多賀城駐38普連(連隊長・佐々木1陸佐)は1月16日から20日の間、駐屯地訓練場で小部隊戦術行動(SUT)練度判定を実施し、各中隊の練度把握、行動の指標・尺度の平準化により、訓練態勢の充実を図った。
SUTは、分隊長が指揮して分隊員が積極的に行動できるための準拠で、自衛隊や米軍の訓練の教訓でも必要性が認識され、現代戦の戦例からもある局面で分隊が自ら状況判断して行動することが求められている。
連隊は、さまざまな事態や任務に適応できるように、小部隊の錬成を重視して昨年度からSUTを導入。その対象も小銃小隊や普通科中隊に限らず、本部管理中隊や重迫撃砲中隊も含めて全隊員として錬成している。
小隊の攻撃を支援するため要点を確保、敵との遭遇を予期し前進、敵を駆逐せよ
分隊長の実員指揮、迅速な火力と機動の連携などで敵を圧迫
今回の練度判定のシナリオは、小隊の攻撃を支援するために要点を確保する場面、分隊は敵との遭遇を予期して前進し、敵を駆逐するまでの一連の行動だったが、各中隊から参加した各分隊は、分隊長の実員指揮、組長・隊員による状況判断、迅速な火力と機動の連携により敵を圧迫。現地研究会・AARで行動の適否を評価員の講評から振り返った。
また、最後には戦闘・戦技指導者で編成した分隊による模範展示を研修した。
分隊長の企図・構想を踏まえて組長以下が積極果敢に行動するあるべき姿をしっかりと目に焼き付け、今後の錬成の糧を得た。
38普連は「引き続き、常備自衛官の実員指揮や戦闘・戦技のスキルをさらに磨くとともに、指導力を向上させて即応予備自衛官とともに行動できるよう日々備えていく」としている。