市総合訓練で、自衛隊をPR|愛知地本
【2022年12月27日(火)1面】 愛知地本岡崎出張所(所長・橋本1陸尉)は11月5日、愛知県西尾市が主催した総合防災訓練(17万人市民まるごと防災訓練)に参加した。当日は、西尾市役所、防災関連機関、学校、病院、民間企業、ボランティア団体、一般市民などが一体となって防災訓練に参加。地震災害に対する防災(態勢)の確立、市民の防災意識の高揚が図られた。
岡崎所は、自衛隊広報ブースを開設して災害派遣活動のパネル展示などを行い、市民に防災・減災に対する意識の啓発を促すとともに、自衛隊の活動について理解を深めてもらうことができた。
また、豊川駐から10特科連隊3大隊の支援を得て、倒壊家屋からの救出・救助訓練を展示し、自衛隊の活動を見学してもらった。
参加した市民からは、「いつもありがとうございます」などの声を掛けてもらい、自衛隊に対する理解と信頼を得られる活動ができ、自衛官の仕事に誇りを持てる一日とすることができた。
岡崎所は「今後も地域が主催する防災訓練などに参加し、地域防災の手助けをするとともに、自衛隊の活動について知ってもらい、市民の理解を得て、多くの志願者を獲得し得るよう所員一丸となり、募集広報に臨んでいく」としている。
編集部から 地震列島の日本にあって、「防災」は日常生活には絶対に欠かせないテーマ。今さらではあるが、だからこそ、日頃からの準備が重要であり、意識を高めることにつながる。
だが、多くの災害に見舞われ、そのつど準備の大切さが叫ばれても、いつの間にか心のどこかから薄れ始めてしまいがちだ。すでに、「(災害は)忘れたころにやってくる」ではなく、「忘れる前にも来る」ほどの頻度となっている。その現実に正面から向き合うことしかない。教訓を生かす気持ちがなければ、何も変わらないのだ。
日頃の準備と意識の高まり―。今、さまざまな場所で多くのイベントや学習の場などが広がり、防災への啓蒙につながる動きは拡大している。
自衛隊も常にこうした場所で広報活動を続けている。今年も学校などで子供たちに準備の大切さを伝えた。そこには、これまでの災害で懸命に任務を果たしている自衛隊員の姿が国民にしっかりと焼き付いているからにほかならない。
「頼りになる自衛隊」のため、来年も国民一人ひとりのため、任務の完遂を願う。