「命を守る」など意義伝える 県立高校で講話|静岡地本
【2022年12月27日(火)1面】 静岡地本富士地域事務所(所長・本間3陸尉)は12月8日、県立吉原工業高校(富士市)で防災講話を行った。生徒の防災意識の向上を図るため、災害派遣や日々の備えに実績のある自衛隊に同校から依頼があり、実施した。
当日は、感染対策として14人の生徒が会議室で直接講話を聞くとともに、そのほかの全校生徒約460人が各教室でリモートで聴講した。
はじめに自衛隊の任務や役割、自衛隊の災害派遣活動などを紹介。その後、「災害時に命を守る」「地域の防災」「避難生活を乗り切る」をテーマに防災の意義を伝えた。
災害派遣活動については、本間所長が自身の体験談を交えて説明するとともに、静岡県内で大規模災害が発生した際の派遣部隊や活動について紹介した。
また、自分の命は自分で守る「自助」、近隣の人たちで助け合う「共助」の重要性について伝えるとともに、応急担架や簡易寝袋の作り方を展示し、生徒たちにも実際に体験してもらった。
生徒からは、「自衛隊が災害派遣のために準備を万全にしていることを知った」「災害が発生した時にどうすればいいか、という意識を日頃から持って準備したい」との声が聞かれた。
富士所は「今後も学校と連携し、各種講話などを行うことで地域の防災に貢献するとともに、自衛隊の認知度向上やイメージアップを図っていく」としている。
地元中学校の防災訓練に参加|東京地本
【2022年12月27日(火)1面】 東京地本新小岩募集案内所(所長・渋木3陸佐)は11月19日、江戸川区立春江中学校で行われた防災訓練を支援した。
当日は天候にも恵まれ、同中学校の1年生約170人と周辺地域の8自治・町会合わせて約200人が訓練に参加した。
自衛隊が担当した患者搬送訓練に参加した生徒は、毛布などを活用した簡易担架の作成法などのレクチャーを受けたのちに、実際に体験した。
この際、小柄な隊員が大柄な隊員を「一人搬送法(消防搬送法)」で持ち上げる様子を見た生徒から感嘆の声があがり、自衛官が力強く頼れる存在であるとアピールできた。
また、江戸川区には自衛隊の駐屯地などがないことから、参加者の中には珍しそうに見ている人もいたが、防災訓練への自衛隊の参加を通じて身近に感じてもらうことができた。
新小岩所は「地域に根ざした募集広報活動を今後も継続して防衛省・自衛隊に対する理解と信頼を獲得し、自衛官募集業務に対する協力関係の強化を図っていく」としている。