今回は、福岡県の中学生・タカさんから寄せられた、音楽隊に入るための諸条件や身体要件に関する質問にお答えします。
音楽隊に関しては「人事教育局 人材育成課」、身体要件に関する質問は「人事教育局 衛生官付」から回答を得ました。※質問者のアイコンはイメージです。性別を特定するものではありません。
福岡県の中学生から質問をいただきました
防衛大学校を卒業してから音楽隊の隊員(演奏する人)になれますか?
(回答)
音楽隊の演奏者には、一般に一般曹候補生や自衛官候補生など、幹部自衛官ではない人を採用する試験に合格した人が就いています。
一方、防衛大学校は、将来の幹部自衛官となる者を教育する学校ですので、音楽に関する専門的な教育は行っていません。
防衛大学校を卒業した人は、陸海空別の幹部候補生学校を経て、幹部自衛官としてのキャリアパスを進むことになりますので、進路として音楽隊の演奏者に就くことは想定されていません。
なお、防衛大学校では、いわゆるクラブ活動(校友会)として吹奏楽部があり、その一員となれば、校内の行事や地域のイベントで演奏活動する機会はあります(人事教育局 人材育成課)。
O脚や骨盤の歪み、肋骨が左前に少し出ている場合など、身体検査は不合格になりますか?
自衛官などの採用の際には身体検査が行われます。骨や関節に変形、奇形が著しく、自衛官としての仕事に支障がある場合は不合格となります。
一方で、O脚や骨盤の歪み、肋骨が左前に少し出ている場合などでも、防弾チョッキなどの個人装具が装着可能で、入隊後の教育・訓練やその後の自衛官としての仕事をする上で必要な運動機能が保たれていると判断されれば、身体検査は合格となります(人事教育局 衛生官付)。
編集部より:音楽隊に入るためには技術判定の基準を満たさなくてはなりませんので、まず音楽大学などで音楽を専門に学んでから一般曹候補生(部隊の中核で活躍する自衛官を養成する非任期制の採用制度)や自衛官候補生(任期制の採用制度。選抜試験に合格すれば、曹や幹部に進む道も)を受験するのも良いかもしれません。
ぜひ、過去の記事「音楽隊員になるには?」も併せてお読みください。
<合わせてお読みください>
「家でもできる体づくりは」「入隊後も大会に出られる?」|中高生のための質問BOX in自衛隊