小隊長・分隊(班)長練度判定
【2022年6月16日(木)2面】 <宮城>多賀城駐38普連(連隊長・佐々木1陸佐)は5月10日から13日の間、同駐で「小隊長・分隊(班)長練度判定」を実施した。訓練は「小部隊の行動の練度が低調」という問題認識から、各中隊の小隊長・分隊(班)長の全要員を対象に、陣地攻撃、陣地防御に任ずる第一線中隊内の小銃小隊長・分隊長の命令下達・戦闘指導・戦闘予行を効率的、効果的に行うため、砂盤上で実施した。
練度判定には要員約60人が参加。おのおのの練度の評価・判定を通じ、リーダーの資質・識能を向上させ、野外における実員指揮につながるように基礎を演練した。
参加者は、緊張感を持ちつつ、指揮手順の一連の流れ、戦闘様相をイメージアップできた。一方で、自分の小隊・分隊の正面における敵の可能行動や不測事態に主体的に対応する指揮については練度がやや不十分だった。
リーダーのあるべき姿を再認識
最後に、AAR(訓練終了後の研究検討会)として実施した模範展示の見取り稽古により、リーダーのあるべき姿を再認識して、今後の練成の糧を得た。
38普連は「引き続き小部隊の練成を図りつつ、平素の訓練や隊務において指揮の要訣の実践に努めていく」としている。