【2022年1月28日(金)2面】 昨年10月、飛行中の築城基地所属のF2戦闘機の部品などが落下した事故で、統合幕僚監部は12月21日、調査結果を発表した。

 発表によると、事故は10月10日午後0時50分ごろ、福岡県朝倉市東部の山間部(推定)の上空(築城基地の南西方向約35キロ付近)を飛行中のF2戦闘機1機のキャノピーが落下したため、築城基地に着陸した。

 F2は当時、対領空侵犯措置任務中。操縦者がキャノピーのロック状態を確認せず、キャノピーが完全にロックされていない状態で離陸したため、機体の上昇に伴い、与圧されていくコックピット内と外気の圧力差が徐々に増大し、キャノピーが事故機から分離・落下したとしている。

 また、事故機操縦者に対する、実際の任務時により近い環境による訓練が不足していたとし、発表では(1)基本手順の重要性を再認識させる教育(2)実際の任務時により近い環境による訓練―の実施を行うとしている。

 井筒空幕長は「このような事故が発生し、大変申し訳ない。事の重大さを真摯(しんし)に受け止め、再発防止に努める。また、速やかに関係部隊などへ教育し、同種事故の防止に努め、飛行安全に万全を期し、任務に邁進(まいしん)する」などのコメントを発表した。


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防衛省 統合幕僚監部
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