はじめに
こんにちは。ヨメナルドです。
今年に入ってから、新型コロナウイルスの流行が拡大してきました。1月22日には、全国で1日5万人を超える陽性者の発表がありました。
その一方、トンガでの噴火による津波警報の発出や、大分・宮崎で震度5強の強い地震が発生し、避難の文字が頭に浮かんだ方々もいるのではないのでしょうか。災害は、感染症が拡大の有無は関係なく起こります。自分が感染者、もしくは濃厚接触者の場合、避難はどうしたらいいか、考えてみませんか?
そこで、今回は、内閣府が公表している「新型コロナウイルス感染症対策に配慮した避難所開設・運営訓練ガイドライン (第三版、令和3年6月16日)」をもとに、説明したいと思います。
自宅療養中、避難が必要になった場合
⑴まず、各自治体に確認
自宅療養者や濃厚接触者が避難する際に、まず行うことは自治体に避難先を確認することです。自治体では、自宅療養者の避難先を決めています。近所の医療機関や宿泊療養施設を避難所とする自治体や、専用の避難所を開設する自治体もあります。
自治体により様々なので、どこへ避難すればいいかを確認します。
⑵自宅療養者専用の避難所が満室の場合
しかし、自宅療養者が多く、専用の避難所が満室となる場合もあります。ガイドラインには、「まず避難所に避難し、避難先の宿泊療養施設等が決まるまで、待機していただくことが考えられます(避難所における新型コロナウイルス感染症への対応 Q&A 第3版)」としています。
⑶避難所への避難
避難所へ避難する際には、やはり受付が必要です。内閣府のガイドラインには、図のようなレイアウトが例として記載させています。
受付の前に、事前受付を設置し、そこで発熱や体調不良があった場合は専用スペースに案内されます。自宅療養者や濃厚接触者は、受付に並ばずに専用スペースに案内することも、ガイドライン上考慮されています。
⑷トイレ・お風呂等は?
自宅療養者や濃厚接触者が滞在する専用スペースには、専用トイレが必要とされます。お風呂やシャワーも、専用の場所を確保が必要とされています。確保が難しい場合は、避難所運営側は、一般避難者との時間的分離や、消毒等、工夫が必要となります。
⑸人権に配慮も
避難所では、感染者や自宅療養者として、人権やプライバシーが侵害されてはなりません。
そのため、避難所運営に際しては、感染対策上の対応であることを認識するよう、また、それぞれのプライバシーを守るための対応が必要であることを理解するよう、スタッフ全員に人権配慮・プライバシー意識を徹底させるとしています。また、住民をはじめとした関係者にも広く周知できるよう、人権に配慮する啓発ポスターを掲示することなど考えられています。
自宅療養者の避難の際の持ち物
自宅療養者や濃厚接触者が避難する際は、
・保健所へ日々の連絡をするための携帯電話とその充電器
・自分専用の体温計
・所持している場合はパルスオキシメーター
を持参しましょう。
そのほか、一般的な非常持ち出し品も持参しましょう。
避難まで時間がない!津波の場合は?
上記避難は、水害等、災害発生までにリードタイム(猶予時間)があり、自治体の窓口に避難に関する問い合わせができる場合の対応です。しかし、災害により、避難までの時間がないものもあります。
津波です。
今回も、1月16日に津波警報が奄美群島・トカラ列島、岩手県に発令されました。その際のニュースには、警報が発令された地域の新型コロナウイルス自宅療養者や濃厚接触者の中には、避難をためらった、もしくは考えさせられたという方がいらっしゃいました。
私も今回、自宅療養者や濃厚接触者の津波警報発令時の避難行動について、明確に書いている自治体の資料を探し出すことができませんでした。突発的な災害こそ、事前の行動の周知があると、自宅療養者や濃厚接触者もためらうことがなかったのかもしれません。
災害時、自宅療養者や濃厚接触者も、一般の方も変わらずスムーズに避難ができる対策があるといいですね!
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