【2021年12月3日(金)2面】 令和3年度の「自衛隊統合演習(実動演習)」(統裁官=統合幕僚長)が11月19日から30日の間、鹿児島県の種子島、長崎県の津多羅(つたら)島、自衛隊施設、米軍射爆撃場などで実施された。陸海空自に加え、米軍も一部参加した。

 統合演習は毎年、実動演習と指揮所演習を交互に実施。今年は実動演習となるが、指揮所演習も連携させ、指揮所からの指示と実際の動きが連動することなどを確認した。

 演習には約3万人が参加。車両約1900両、艦艇約10隻、航空機約140機が使われ、米軍から約5800人が参加。陸海空の連携を確認するため、弾道ミサイルによる武力攻撃事態を想定した防空訓練や、離島防衛を想定した水陸両用作戦などを展開。新たな領域として宇宙状況監視やサイバー攻撃への対処訓練も行われた。

 統幕ツイッターから、訓練の様子の一部を写真企画「精鋭たち」特別版として紹介する。

画像: 海自の輸送艦に搭載した陸自の車両を、陸海の隊員が協力して固定

海自の輸送艦に搭載した陸自の車両を、陸海の隊員が協力して固定

画像: 陸自のAH64D戦闘ヘリコプターを搭載した海自護衛艦「いせ」、輸送艦「おおすみ」とその後方をエアクッション艇(LCAC)が航行。訓練では、島嶼部に対する攻撃への対応に必要な陸海空自の連携と水陸両用作戦能力の向上を図った

陸自のAH64D戦闘ヘリコプターを搭載した海自護衛艦「いせ」、輸送艦「おおすみ」とその後方をエアクッション艇(LCAC)が航行。訓練では、島嶼部に対する攻撃への対応に必要な陸海空自の連携と水陸両用作戦能力の向上を図った

画像: 統合後方補給訓練では、補給、輸送、衛生の訓練を実施。築城基地から那覇基地への輸送のため、空自のC2輸送機に車両を搭載した

統合後方補給訓練では、補給、輸送、衛生の訓練を実施。築城基地から那覇基地への輸送のため、空自のC2輸送機に車両を搭載した

画像: 石垣島の石垣港から与那国島祖内港へ輸送するため、海自の輸送艇1号に陸自の車両を搭載

石垣島の石垣港から与那国島祖内港へ輸送するため、海自の輸送艇1号に陸自の車両を搭載

画像: 陸自のCH47JAヘリコプターから万全の準備を整えた空挺団員が種子島に自由降下。訓練を通じて、島嶼部に対する空挺能力の向上を図った

陸自のCH47JAヘリコプターから万全の準備を整えた空挺団員が種子島に自由降下。訓練を通じて、島嶼部に対する空挺能力の向上を図った

画像: 水陸両用作戦のため、海自の輸送艦「おおすみ」から島嶼部へ向かって出撃していく水陸両用車(AAV7)。島嶼部に対する攻撃への対応に必要な陸海空自の連携と水陸両用作戦能力の向上を図った

水陸両用作戦のため、海自の輸送艦「おおすみ」から島嶼部へ向かって出撃していく水陸両用車(AAV7)。島嶼部に対する攻撃への対応に必要な陸海空自の連携と水陸両用作戦能力の向上を図った

画像: 種子島周辺の海上で、統合後方補給訓練として陸海自の隊員が、想定で負傷した隊員をゴムボートで輸送艦「おおすみ」へ搬送した

種子島周辺の海上で、統合後方補給訓練として陸海自の隊員が、想定で負傷した隊員をゴムボートで輸送艦「おおすみ」へ搬送した


◆関連リンク
防衛省 統合幕僚監部
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