![画像: 各地で訓練検閲|高田、練馬駐屯地](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/25/1d12834dc13e094111773e651d90512ee00b3d8c.png)
【2021年10月26日(火)2面】 9月に入り、部隊では訓練検閲が各地で実施された。検閲は、これまでの練成の成果を発揮する場。統裁官の要望の下、日夜、与えられた任務の完遂に向けて邁進(まいしん)した。各部隊の活動をまとめて報告します。
施設中隊が4夜5日|高田駐屯地
<新潟>高田駐5施設群(群長・比嘉1陸佐)は9月8日から13日の間、関山演習場で393施設中隊と394施設中隊訓練検閲を実施した。統裁官の比嘉群長は、(1)部隊としての基本的行動、隊員としての基礎動作の確行(2)施設技術力の発揮(3)安全管理の徹底ーの3点を要望した。
9月8日、両中隊は大沼地区で隊容検査を受けた後、9日午前6時と7時半に70式地雷原処理装置を投射。結果は、後日の障害処理の未処理時の状況に反映された。
正午に状況が開始し、作戦地域へ前進。前進間は演34連隊の攻撃支援を行い、393施設中隊は、経路上に設置された障害の処理を実施した。また、394施設中隊渡河器材小隊は、道路破壊された場所で応急通過設備として自走架柱橋の架設を実施。両中隊の活躍により、前進任務は順調に進捗した。
演34連隊の攻撃進展に伴い、新たに敵陣前障害の処理が要求され、準備を開始した。
10日午前7時、演34連隊の攻撃に伴い陣前障害の処理が開始。394施設中隊交通小隊の支援を受けた393施設中隊は、70式地雷原処理装置で作業用通路を構成。じ後集団装薬による戦車壕の処理と約200メートルの戦車用通路開設を実施した。処理された対戦車壕は、75式ドーザにより戦車用通路に改修された。
同日薄暮時期、集結地を占領した両中隊は、攻撃支援から防御準備へ移行。防御準備支援命令が下達され、行動を開始した。
13日午前8時、394施設中隊渡河器材小隊は応急通過設備として構築。自走架柱橋5スパンを演1師団に引き渡した。
同日午前9時頃、393施設中隊が構築した演師団最先任執務室(木製)、演副師団長執務室(2.5型LP)と394施設中隊が構築した演師団長執務室(ボックスカルバート)、演幕僚長執務室(2.5型LP)からなる指揮所群の群長点検を受検し、防御準備支援命令の全てを完遂。4夜5日にわたる訓練検閲の状況が終了した。
講評を受けるため、大沼廠舎地区に集結した両中隊隊員は、皆達成感に満ちあふれた表情をしていた。統裁官から講評が述べられると、隊員は訓練間を思い返しながら、真摯(しんし)に耳を傾けていた。評価は、393施設中隊が「おおむね良好」、394施設中隊が「おおむね優良」だった。
5施設群は「状況間、昼夜の寒暖差や不安定な天候により隊員の体力を損耗したが、いかなる状況をも克服。施設技術力を最大限に発揮し、中隊一丸となって任務を完遂した」としている。
![画像: 橋梁を通過する車両の誘導をする隊員(自走架柱橋)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/99c0fb39b461eb2bf1d45e733aed2639a87bdc70_xlarge.jpg)
橋梁を通過する車両の誘導をする隊員(自走架柱橋)
![画像: 統裁官に完成した執務室(木製)の説明をする第393施設中隊長](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/0cea6150900d2c8069d548770abfc46627b5225f_xlarge.jpg)
統裁官に完成した執務室(木製)の説明をする第393施設中隊長
![画像: 内筒の設置を行う隊員(2.5型LP)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/f410361e65d30cb97bef017c3b2cd689ec4af8a9_xlarge.jpg)
内筒の設置を行う隊員(2.5型LP)
火力と障害を連携し戦闘|練馬駐屯地
<東京>練馬駐1普連(連隊長・小倉1陸佐)は9月8日から17日の間、東富士演習場で中隊などの教育訓練の成果を評価するとともに、進歩向上を促すために、3、5両中隊と本部管理中隊施設作業小隊の訓練検閲を実施した。
訓練検閲は、各級指揮官による状況判断、部隊の基本的行動、隊員の基礎動作の確行を主要検閲項目とし、徒歩行進に引き続く陣地防御における中隊などの行動を対象とした。
9日から10日にかけて行った徒歩行進では、行進中に経路変更の必要性が起きたが、部隊の先頭を行進する5中隊長は、連隊本部に状況を報告するとともに、迅速かつ的確な状況判断で各小隊長らにじ後の企図を示し、部隊行動の遅滞を防止して、行進を継続させた。
防御準備では、残暑による厳しい暑さと、朝晩の冷え込みによる激しい寒暖差の中だったが、隊員は強固な防御陣地を構築した。また、施設作業小隊は、連隊の作戦に最大限寄与するため、障害構成、機械力支援を実施した後、敵の化学攻撃に伴い、開設した連隊除染所で除染作業を実施した。
防御戦闘では、地形を最大限活用した陣地で火力と障害を連携させた対機甲戦闘を行うとともに、迂回(うかい)浸透してくる敵徒歩兵に対しても火力を集中し、敵の侵攻を阻止し、任務を完遂した。
1普連は「訓練検閲を通じて得た成果で、受閲部隊のさらなる進歩向上を促した」としている。
![画像: 掩体内で前方を警戒する隊員](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/b645fe8ac6ebd90fad3db8fe5f5a3fc06ea46ad9_xlarge.jpg)
掩体内で前方を警戒する隊員
![画像: 構想示達](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/37f541aec4f27160d08c980b4a34cf2616b67775_xlarge.jpg)
構想示達
![画像: 敵化学攻撃下で活動する隊員](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/998deb00efea4c59a2427cb76a648963c2220a6c_xlarge.jpg)
敵化学攻撃下で活動する隊員
![画像: 徒歩行進](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783531/rc/2021/10/22/5347d222a818637a2453a1cdd0fdc591c38b5c0f_xlarge.jpg)
徒歩行進
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