【鳥取】米子駐8普連(連隊長・堀田1陸佐)は5月7日から15日の間、原村演習場で旅団バトラー集中訓練に参加し、2中隊、施設作業小隊、衛生小隊に対し第1次訓練検閲を実施した。
訓練開始式で統裁官の堀田連隊長は、「各級指揮官による企図の徹底」「安全管理」を要望し、2中隊に対し「空地からの情報と火力の連携」、施設作業小隊に対し「作戦全般にわたる施設支援」、衛生小隊に対し「積極的な衛生支援」を要望事項とし訓示を述べた。
検閲は、昼間から夜間にかけての約40キロの徒歩行進訓練から陣地攻撃にわたる一連の行動で実施された。
徒歩行進訓練では、1人の落後者もなく全員が完遂。その後、集結地を占領した各部隊は、警戒部隊を駆逐し第一線陣地を攻撃した。この間、斥候組によるドローンを使用した偵察活動により、敵防御陣地を速やかに解明するとともに、作戦行動を容易にし、情報と火力を効果的に連携した攻撃を行った。
施設作業小隊は、部隊と緊密に連携し、小隊長の指揮の下、障害処理を実施。作戦全般にわたる施設支援を行った。衛生小隊は、負傷者発生時の治療・後送などの衛生業務を実施し、人的損耗の局限を図り攻撃戦闘を継続的に支援した。
8普連は「訓練で得た教訓事項を糧に、さらに精強な部隊となるよう練度向上を目指していく」としている。
部隊への貢献が大きな自信に
松原 永慈 1陸士(米子駐屯地 第8普通科連隊第2中隊)
5月7日から15日の間、原村演習場で旅団バトラー集中訓練が行われました。2中隊は訓練検閲も兼ねており、約40キロの徒歩行進に引き続き、バトラー訓練装置を使用した陣地攻撃にLAMを携行した小銃手として参加しました。
攻撃での検閲参加は初めてで、不安な気持ちはありましたが、陸曹の方の状況に応じた的確な指揮により、さまざまな状況に対応することができました。
特にLAMを携行した小銃手として小隊長の掌握下に入り、敵戦車に対して素早く対応し撃破できたことは、部隊の任務達成に貢献でき、大きな自信につながりました。
今回の訓練検閲に参加したことは、貴重な体験となりました。今の自分は陸曹の方の指揮に従うことが精一杯なので、今後はさまざまな状況を見ながら行動し、対応できるよう日々精進します。
衛生小隊の行動を理解
板谷 飛呂 1陸士(米子駐屯地 第8普通科連隊本部管理中隊衛生小隊)
今回、旅団バトラー集中訓練に参加し、初めて小隊検閲を受閲しました。普段行っている小隊訓練とは違い、バトラーを装着し、いざ訓練が開始されると、いつどこで敵に狙われているか分からない状況下で常に敵を意識した行動をしないといけないため、不安と緊張でいっぱいでした。
私は、衛生小隊収容所班の受け入れ・後送の任務で、患者発生からの受け入れ、処置、後送の一連の流れを経験し、衛生小隊の行動を理解することができました。
また、途中から中隊救護員として攻撃前進する中隊に同行し、敵と遭遇した場面では射撃の連携の重要性、情報の共有など、常に考えて行動しないといけないと感じました。今後は、救急処置能力の向上と同様に小銃手としての行動もさらに練度向上していきたいです。
今回の訓練を終えて反省点が多く見つかりましたが、小隊長らから指導していただいた点に着意し、今後の訓練でさらなる練度向上をしていきます。
陸上自衛隊 米子駐屯地
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/yonago/
陸上自衛隊 第8普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/mae/yonago/8ir/8ibakuryo.html