【東京】練馬駐1普連(連隊長・小倉1陸佐)は昨年7月13日から12月4日の間、各部隊から選抜されたレンジャー学生(43期)に対し、令和2年度部隊集合教育「レンジャー」を実施した。主として遊撃行動により困難な状況を克服して任務を完遂するための能力、強靭な体力と精神力を養うのが目的。

 教育では、夏に練馬、立川両駐のほか、荒川などの生地で基本訓練を実施。秋に東・北富士演習場、富士五湖周辺の山地(1800メートル級)などで行動訓練を実施した。行動訓練は段階的に難度が上がり、学生たちは肉体的・精神的に困難な状況下で切磋琢磨するとともに、小部隊の指揮官として実員指揮能力を向上させていった。

 3年ぶりの教育を実施した指導部は、訓練基盤の確保、障害走路の整備、山地総合訓練に資する現地偵察など、多岐にわたる調整と助教要員の訓練を並行して実施。また、コロナ禍における感染防止対策を万全にして訓練に臨んだ。 

 全ての訓練を終えたレンジャー学生21人(1普連18人、34普連3人)は11月22日に練馬駐に帰還。学生長が連隊長に帰還報告を行った。同駐では、学生たちの所属部隊の隊員や家族らが温かく出迎え、連隊長が帰還したレンジャー学生一人ひとりにレンジャー徽章を授与するとともに、「頭号レンジャー」隊員として今後の成長に期待を込めて激励した。

 1普連は、その番号が示す通り、全国の普通科連隊で最も早く編成され、令和3年度に普通科部隊で最初に70周年を迎える。広報班は「1普連に伝わる『頭号レンジャー学生心得』は、1普連と他部隊のレンジャー隊員をつなぐ共通認識となり、助教をはじめ、教育を修了した学生たちの心の支えとなるだろう。1普連は頭号連隊としての誇りを胸に、さらに強靭な普通科部隊を目指して訓練に邁進(まいしん)する」としている。

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 頭号レンジャー:精鋭に与えられる名誉ある名称。各員はよくこの意を体し、士気を旺盛にし、規律を厳にし、旺盛な体力および精神力、強烈な責任感及び忍耐力をもって進んで難局に当たるとともに、いかなる悪条件下にあっても常に明朗を失わず、一糸乱れぬチームワークの元、難関を克服する心構えがなければならない(「頭号レンジャー学生心得」から)。

画像: 富士山を仰ぎながら行動訓練に臨むレンジャー学生

富士山を仰ぎながら行動訓練に臨むレンジャー学生

画像: 練馬駐屯に帰還するレンジャー学生

練馬駐屯に帰還するレンジャー学生


◆関連リンク
陸上自衛隊 第1普通科連隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/eae/1d/unit/1i/index.html


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