緊急地震速報とは
Earthquake Early Warning、略称:EEW
地震発生後大きな揺れが到達する数秒から数十秒前に警報を発する地震早期警報システムのひとつ。日本の気象庁が中心となって提供している予報・警報です。
国内ほぼ全域をカバーしており、同種の地震の発生直後に、各地での強い揺れの到達時刻や震度を予想し、可能な限り素早く知らせる情報になります。
不安な音
突然鳴り響く、緊急地震速報音。あの独特な音に不安と恐怖を受ける人も少なくはないでしょう。私もそうですが、子ども達は速報音が鳴ると大泣きしていました。しかし無理もありません、音楽的には、
まさに緊急地震速報音は、この全ての要素を含んでいるため不安に感じるのです。
ただし、他にも
・素早く注意をひく音
・聴覚に障害のある人や高齢者などにも聞こえやすい音
・既存の警報やチャイムと異なる音
など多くの要素もあり、こちらが本来の速報音の性質だと考えます。
速報の目的
改めて緊急地震速報の目的はなんでしょう?
地震の大きさを知らせる事?
人々に焦りと恐怖を与える事?
国土交通省にはこうあります。
緊急地震速報を見聞きした国民"自ら"が強い揺れが到達する直前に身の安全を守る行動をとることができるようになり、地震による人的な被害が軽減される事
つまり、速報の目的は命を守る行動を促すことと言えるでしょう。
緊急地震速報が鳴ったらすべき事
「なんだ大きく揺れなかったじゃん!」
「また来たよ!どうせ揺れないんでしょ」
「全然揺れなかったわ、焦らせないでよ!」
ではありません。
たとえ揺れが小さくとも、
実際は揺れなかったとしても、
そこに0.1%でも地震による死、あなたの当たり前が奪われる危険性があるのなら頑丈な机などの下に入る、頭.首を守る、落下物の無い空間に移るなど行動しなければならない。即ち、行動こそが生き抜く可能性を高めるのです。
私は家庭内防災訓練として、あえて緊急地震速報音を流し揺れた時に行動できるように、自分の子どもに伝えています。3歳になる長男は速報音を聞くと頭に手をあて、その場にしゃがみこむ動きが出来るようになりました。
大泣きしていた頃と違い、凄い成長だと感じます。
命をつなぐ音
今一度、緊急地震速報について考え直してみて下さい。そしてほんの数秒間の行動があなたと大切な人を護る事につながる。
そう心に命じて、有事の際に行動できる様にしておけば、緊急地震速報は不安な音などではなく命をつなぐ音に変わっていくでしょう。
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