7月4日夜から九州地方を中心に大きな被害をもたらした「令和2年7月豪雨」。特に被害が大きかった熊本、福岡両県では犠牲者が計60人以上にのぼり、なお行方が分からない人もいる。内閣府の非常災害対策本部のまとめでは、1700人以上の住民が避難を強いられている(7月27日7時現在)。
発災直後から多くの自衛隊員らが現地へ派遣され、人命救助や復旧などさまざまな活動にあたった。陸自西部方面総監部が伝えた現地での活動の一部を写真とともに紹介する(写真はいずれも陸自西部方面隊提供)。
熊本県災害対策本部の27日までのまとめによると、7月豪雨では県内で65人が死亡。最も多かったのは球磨村の25人。行方不明者は2人となっている。
住宅被害は全半壊が703棟、床上浸水は5956棟。とくに八代市で全壊が522棟に上り、人吉市では3775棟が床上浸水の被害を受けた。
一方、福岡県災害対策本部によると、27日現在の死者は大牟田市の2人。家屋の被害は全体で5000件。このうち、床上浸水は大牟田市を中心に1459件だった。損壊や埋没などの道路被害は計663件、土砂災害によるがけ崩れが267件あった。
◆関連リンク
陸上自衛隊 - 令和2年7月豪雨に係る災害派遣について
https://www.mod.go.jp/gsdf/about/greeting.html
防衛省・統合幕僚監部 - 令和2年(2020年)7月豪雨に係る災害派遣
https://www.mod.go.jp/js/Activity/Gallery/images/Violentrain/R0207ViolentRain.htm
陸上自衛隊 西部方面隊
https://www.mod.go.jp/gsdf/wae/