画像: 採用年齢引き上げ後、初着隊|武山駐屯地

 武山駐東方混成団117教育大隊(隊長・川東2陸佐)に11月26日、陸自入隊予定者84人が着隊した。10月に自衛官候補生などの採用上限年齢が32歳に引き上げられてから初めての課程で、新たな採用年齢(27~32歳)の入隊者は8人。

 片岡自候生(32)は「体力面で若年者と比較すると不安はあるもの、家族から『やれるだけのことはやって来い!』と背中を押してもらい、家族への恩返しとともに国民のために頑張りたい」と力強く述べた。

 また和田自候生(30)は「もともと自衛官への夢を抱いていたが、さまざまな理由により年齢上限を迎え、自衛官への道を一度は諦め警察や服職業の世界へ進んだこともあったが、今回の規則改正を母親が新聞で知ったことでもう一度夢を追いかけることを決めた。陸上競技で培った体力、服飾業で培った社交性を発揮して陸曹を目指すとともにレンジャー、通信分野、広報などさまざまなことにチャレンジしたい」と決意を述べた。

 過去、陸上自衛隊に7年間在籍していた経験のある櫻井自候生(29)は「退職後は家業を継ぎ、即応予備自衛官として訓練に参加する中、人を育てたいという思いが強くなり、もう一度自衛官への道を選びました。娘と離れて生活するのは寂しいが、妻が迷う私の背中を押してくれました。若い仲間たちを引っ張り、陸曹を目指します」と抱負を語った。

 川東隊長は「教官は教育のプロとしての自信と誇りを持って取り組んでいる。教育は『不易流行』であり、どんな時代になっても変えてはならない部分と採用上限年齢の改正など、新しい変化にも応じる必要がある。個々の候補生の特性を踏まえて立派な隊員に育てあげ、部隊へ届けたい」と述べた。

 入隊予定者は、自候生として約3カ月の教育を受けた後、来年2月下旬に陸上自衛官として各部隊に配属される。


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陸上自衛隊 東部方面隊
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