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NEWSを解く 新春特別版VOL2|自衛官の処遇改善と生涯設計
「自衛官の給料を上げてもらうため、何としても頑張ります!」。今から10年以上前のことですが、地方の県隊友会の新年会に出席した際、自衛官OBの国会議員があいさつでこう力説していたことを覚えています。
国の安心・安全を担う自衛官は精強性を求められ、勤務は過酷なのが当たり前―。自衛隊の存在意義がなかなか認められてこなかったという社会的背景があったことは否めませんが、少なくとも、以前からこんな声は聞かれるようになっていました。しかし、対策に「着手」する環境が整わなかったように思います。
防衛日報では防衛をめぐるニュースを追い、検証・解説する企画「NEWSを解く」を随時、掲載しています。本日(1月15日付)1面では、政府が昨年秋からスタートさせた自衛官の処遇の改善、退職後の人生設計の確立に向けた関係閣僚会議が12月20日に基本方針をまとめたタイミングをとらえ、このテーマについて会議の所管の内閣府が公開している議事録などを基に、検証してみました。
平たく言えば、仕事の割には給料が安ければ、入隊しようとする人間は増えないし、上記のように精強性のために50代半ばで退職し、その後の収入がほかの公務員と比較して少ないから不安ばかり。人材確保のためにはある意味、当然の状況なのです。まずは何とかしないと…こうした危機感の基に設立された会議です。
では、「今、なぜ」の疑問があるとすれば、それは安全保障環境の厳しさが増す一方であることに尽きるわけです。以前とはまったく違う状況となっており、自衛官不足は日本の将来に暗雲をもたらしかねないものとなっていることが、改革する上で最大の要因となったともいえるでしょう。
今回、まとめられた基本方針の中で、2つの文言に注目しました。「このまま抜本的な策を講じなければ、さらに状況は悪化するばかり」「厳しい任務を担うがゆえに、平素から『自衛官は厳しい環境に耐え続けることが当たり前である』という組織文化では、人材確保はおぼつかない」。
とくに、2つ目の文言はこの種の政府の方針としては、極めて珍しく、ストレートな表現だったように思いました。そこには、現代社会の大きな流れを作っている若者たちに対する「配慮」も感じます。しかし、それは自衛隊の門をくぐるのは若者ですから、至極、当然のことですし、ここははずせない要素なのかと。時代に追いつくことが自衛隊にも必要になってきている証し。そう見るべきなのかとも思います。
「自衛官隊に入って良かった。自衛官だったことを誇りに思えるようなものに」。新しい手当や引き上げ、勤務環境の充実、退職後の待遇や再就職へのフォローなど、こうしたメッセージを土台にした基本方針には、かつてないほどの改革内容が盛り込まれました。
遅ればせながらではあると思いますが、日本の将来に向けて国が一つの大きな道を作ったわけです。あとは、大志を抱いて入隊し、その道を歩む自衛官一人ひとりにかかっているのではないでしょうか。
日本の文化「餅つき」で感謝の意、伝える|座間駐屯地
<神奈川>座間駐(司令・橋口1陸佐)は12月17日、駐屯地年末行事を挙行した。
【2面記事他ラインナップ】
・札幌病院
・久居駐33普連(年男・年女)
※日刊紙で数回に分けて掲載予定。デジタル版ではそれらをまとめて配信を予定しております。
・災害派遣
++**%%[→防衛日報1月15日付PDF](http://d-defense.jp/member/%%{red}**++