「令和6年能登半島地震」の発生から1年を迎えた1月1日、石川県輪島市の日本航空学園能登空港キャンパス体育館で、「令和6年能登半島地震・令和6年奥能登豪雨犠牲者追悼式」(石川県主催)が執り行われた。
首相「生活と生業の再建、創造的復興に一丸」
式典には石破茂首相、岸田文雄前首相、中谷元防衛大臣らのほか、来賓、遺族ら約450人が参列し、地震が発生した時刻に合わせて黙祷(もくとう)を捧(ささ)げ、犠牲者を悼(いた)んだ。
石川県などによると、式典では黙祷などに先立ち、オーケストラアンサンブルの献奏が行われ、金沢市出身の陸自中央音楽隊の鶫(つぐみ)3陸曹が国歌を独唱した。
主催者を代表して馳(はせ)浩県知事は、「国や全国の自治体からの支援の下、県内外の民間の力もお借りし、すべての英知を結集させ、『創造的復興』に取り組んでいく覚悟です。復興の先にある『新たな能登の未来を築く』という強い決意を新たにしたところであり、全力を傾注し、復興への道を切り拓(ひら)いていくことを、お誓い申し上げます」と述べた。
また、首相官邸HPによると、石破首相は「被災前の活気ある街並みと人々の笑顔を取り戻すため、被災者お一人おひとりのお気持ちを受け止め、生活と生業なりわいの再建、被災地の創造的復興に、政府一丸となって取り組んでまいります」と追悼の辞を述べた。
その後、来賓の岸田前首相、遺族代表の言葉と続き、黙祷を捧げ、献花を行った。
石川県のまとめによると、1年前の昨年元日に発生した能登半島地震では、498人(うち災害関連死270人)が死亡した。また、昨年9月に発生した奥能登豪雨では、16人が死亡し、2つの災害で計514人が犠牲となった(いずれも1月7日午後2時現在)。
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